6月16日 おはよう日本
安倍総理大臣はG8サミット主要国首脳会議や東ヨーロッパ4か国との首脳会談に臨むため
最初の訪問国ポーランドに到着した。
日本時間の今夜東ヨーロッパ4か国との初めての首脳会談に臨み
安全保障や経済面での関係強化を確認し
首脳間を含むハイレベルの会談を定期的に行うことなどを盛り込んだ共同声明を発表することにしている。
ポーランドは信用不安がくすぶるなかでも海外からの投資が盛んである。
チェルノブイリ原発の事故のあと原発建設を凍結。
原発は1基もない。
電力の80%以上を石炭火力発電でまかなっている。
そのポーランドでは今経済成長が続き電力の安定供給が課題になっている。
そこで政府は安全性を高めた最新型の原発の導入を目指している。
早ければ2020年にも2か所で建設を始める予定である。
(ポーランド経財相 ハナ・ロヤノフスカ原発担当次官)
「電力の安定供給や新たな電源構成の実現に
原発はとても重要な役割を果たすでしょう。」
日本をはじめ各国が関心を示すポーランドの原発建設。
しかし建設候補地の住民には反発が広がっている。
候補地近くの村では原発反対の表示をいたるところで目にする。
村でペンションを経営するタデウシュ・パストゥーシャクさん。
ペンションはバルト海沿いの保養地として夏場は多くの宿泊客でにぎわっていた。
しかし村から5キロのところが建設候補地になったことで状況が一変したと言う。
(ペンション経営 タデウシュ・パストゥーシャクさん)
「見てください。
7月と8月の予約はほとんどありません。
キャンセルです。
これもこれも。」
建設候補地となってからパストゥーシャクさんのペンションでの収入は半分に落ち込んだ。
土地の価格の半分以下に下落。
(ペンション経営 タデウシュ・パストゥーシャクさん)
「客に原発建設後も来てくれますかと聞くと『もう来ません』という答えばかり。
政府は原発建設計画を白紙にしてほしい。」
全国規模の世論調査でも賛否はほぼ五分五分で世論は真っ二つに割れている。
「なぜ原発がだめなのでしょう。
原発は安価なエネルギーと聞いている。」
「原発は多くのリスクも抱えている。
チェルノブイリ そして最近日本で起きたことがいい例。」
6基の原子炉が稼働している隣国のチェコ。
チェコ政府は南西部のテメリン原発でさらに2基の原子炉増設を計画。
落札先はこの夏にも決まる予定で
東芝の参加にあるアメリカの企業とロシアの国営企業が受注を競い合っている。
しかし増設計画に対しては政府の閣僚から疑問の声も出ている。
(チェコ ガロウセク財務相)
「テメリン原発の増設は経済的に見て非常にリスクが高い。」
費用は日本円で約1兆円。
電力の価格が下落傾向になるなか
将来 建設費が回収できるのか見通しが立たないからである。
原発建設の是非に揺れる東ヨーロッパ諸国。
電力の安定確保と安全性、コストの狭間で揺れている。
安倍総理大臣はG8サミット主要国首脳会議や東ヨーロッパ4か国との首脳会談に臨むため
最初の訪問国ポーランドに到着した。
日本時間の今夜東ヨーロッパ4か国との初めての首脳会談に臨み
安全保障や経済面での関係強化を確認し
首脳間を含むハイレベルの会談を定期的に行うことなどを盛り込んだ共同声明を発表することにしている。
ポーランドは信用不安がくすぶるなかでも海外からの投資が盛んである。
チェルノブイリ原発の事故のあと原発建設を凍結。
原発は1基もない。
電力の80%以上を石炭火力発電でまかなっている。
そのポーランドでは今経済成長が続き電力の安定供給が課題になっている。
そこで政府は安全性を高めた最新型の原発の導入を目指している。
早ければ2020年にも2か所で建設を始める予定である。
(ポーランド経財相 ハナ・ロヤノフスカ原発担当次官)
「電力の安定供給や新たな電源構成の実現に
原発はとても重要な役割を果たすでしょう。」
日本をはじめ各国が関心を示すポーランドの原発建設。
しかし建設候補地の住民には反発が広がっている。
候補地近くの村では原発反対の表示をいたるところで目にする。
村でペンションを経営するタデウシュ・パストゥーシャクさん。
ペンションはバルト海沿いの保養地として夏場は多くの宿泊客でにぎわっていた。
しかし村から5キロのところが建設候補地になったことで状況が一変したと言う。
(ペンション経営 タデウシュ・パストゥーシャクさん)
「見てください。
7月と8月の予約はほとんどありません。
キャンセルです。
これもこれも。」
建設候補地となってからパストゥーシャクさんのペンションでの収入は半分に落ち込んだ。
土地の価格の半分以下に下落。
(ペンション経営 タデウシュ・パストゥーシャクさん)
「客に原発建設後も来てくれますかと聞くと『もう来ません』という答えばかり。
政府は原発建設計画を白紙にしてほしい。」
全国規模の世論調査でも賛否はほぼ五分五分で世論は真っ二つに割れている。
「なぜ原発がだめなのでしょう。
原発は安価なエネルギーと聞いている。」
「原発は多くのリスクも抱えている。
チェルノブイリ そして最近日本で起きたことがいい例。」
6基の原子炉が稼働している隣国のチェコ。
チェコ政府は南西部のテメリン原発でさらに2基の原子炉増設を計画。
落札先はこの夏にも決まる予定で
東芝の参加にあるアメリカの企業とロシアの国営企業が受注を競い合っている。
しかし増設計画に対しては政府の閣僚から疑問の声も出ている。
(チェコ ガロウセク財務相)
「テメリン原発の増設は経済的に見て非常にリスクが高い。」
費用は日本円で約1兆円。
電力の価格が下落傾向になるなか
将来 建設費が回収できるのか見通しが立たないからである。
原発建設の是非に揺れる東ヨーロッパ諸国。
電力の安定確保と安全性、コストの狭間で揺れている。