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海外への医療輸出 その狙いは?

2013-06-21 08:00:45 | 報道/ニュース
6月21日 おはよう日本

5月末 ロシアのウラジオストクに医療施設がオープンした。
医療施設は北海道帯広市が地元の機関などと合弁で設立した。
脳疾患や心臓病などの検査を行う施設で日本製のMRIやCTの最新の機器を備えている。
(ウラジオストク プシカリョフ市長)
「本当によく出来ています。
 私も機会があったら診断してもらいたい。」
ウラジオストクの人口は60万人。
急速に開発が進み経済成長が続いている。
その一方で医療水準は低く最新の設備を導入している病院は少ないのが実情である。
高度な検査や治療を受けるにはモスクワへ出向かなければならない。
なかには韓国など海外へ渡る人もいるという。
そこに目をつけたのが帯広の病院である。
高度な医療を受けたいというニーズにこたえ新たな市場を開拓しようと進出に踏み切ったのである。
(社会医療法人 北斗 鎌田一理事長)
「明らかに診断機器ひとつ取り上げてもロシアの医療は十分な態勢にない。
 患者さんが求めている医療 システムを構築していこう。」
世界の医療市場は2010年までの10年間で毎年8,7%と急成長している。
この市場を取り込もうと
今月 東京で日本の医療技術を官民一体で加速させようという式典が開かれた。
政府が閣議決定した「経済の成長戦略」では2030年までに5兆円の市場を獲得するとしている。
ウラジオストクに設立された医療施設では
医療機器だけではなく日本の医師によるサポートも提供している。
ウラジオストクで撮影された画像からわずか5分で専用の回線で帯広に届く。
ウラジオストクから出ることなく日本の医師の診断を受けることができる。
病院ではいずれは現地での治療が難しい患者を帯広で受け入れることも考えている。
(社会医療法人 北斗 鎌田一理事長)
「医療 介護の面においても国を超えて共同で作業を進める場面がこれからどんどん増えていく。
 そういう時代にあると思う。
 ウラジオストク それから極東 沿海州の住民にとって大きなものになる。」
帯広市の病院以外にも日本の医療機関の海外進出は
中国やインドネシアなど世界各地で計画が持ち上がっている。
経済産業省では海外進出を目指す医療機関に対して調査費用を支給し
積極的に支援していきたいとしている。
 
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