日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

世界遺産登録決定へ 理由に“富士山信仰”

2013-06-23 08:12:55 | 報道/ニュース
6月22日 おはよう日本

富士山が世界遺産登録にふさわしいとされた理由のひとつに
富士山が信仰の対象で山岳に対する日本固有の文化的な伝統を表していることがあげられている。

江戸時代 庶民の間に広まった山岳信仰「富士講(ふじこう)」。
日々の自分自身の行いを見直し
徳を積むことで
富士山に恥じない生き方を目指すことを教えとしている。
何時から日本人は富士山を崇めるようになったのか。
今年 ある発見があった。
静岡県にある富士山を祭る山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)。
1月 世界遺産登録に向けた発掘調査で境内から古い参道のあとが見つかった。
一緒に掘り起こされたのは平安末期の中国製の青磁。
当時は格式の高い人しか使われない高価なものである。
少なくとも平安末期にはここで富士山に祈りをささげる重要な儀式が行われていたことがわかった。
どんな祈りがささげられてきたのか。
それを知るヒントは神社の場所にあった。
神社は赴資産の山頂から南に15キロ離れた場所にある。
神社は西暦500年から1000年ごろの溶岩が流れたぎりぎりの場所に建てられていたのである。
平安時代前期 富士山は噴火を繰り返していた。
当時の人々はここから富士山に向かい再び噴火が起きないよう祈ったと考えられている。
(郷土史家 渡井正二さん)
「民家が溶岩に流されるとか湖の魚が死んでしまうという
 現実的なおそれにつながっている。
 人々が噴火を拝んで山に平穏を願い
 さらには噴火が静まって平穏期が続くと
 人々は登って修業をするという発想に変わってきたのではないか。」

平安末期には噴火がおさまり美しい姿を見せるようになった富士山。
今も多くの日本人の心をひきつけている。


コメント