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尖閣諸島返還直前 米の議論 録音記録発見

2013-06-08 08:42:34 | 報道/ニュース
6月7日 おはよう日本

沖縄県の尖閣諸島がアメリカから日本へ返還される直前
アメリカ ホワイトハウスで録音されていた議論の録音記録が新たに見つかった。
日本への返還に反対する意見に対し
安全保障担当の大統領補佐官が反論する様子などが克明に記録されていて
専門家は返還に至る経緯を示す資料として注目している。

今回見つかったのは1971年 日米両政府が沖縄返還協定に調印する直前に
ホワイトハウスでかわされた議論の録音記録である。
議論のメンバーはニクソン大統領と
国際経済担当のピーターソン補佐官
安全保障担当のキッシンジャー補佐官の3人である。
まず国際経済担当のピーターソン補佐官が“返還に反対”する意見を表明した。
(国際経済担当 ピーターソン補佐官)
「日本にとって尖閣諸島はそんなに重要か
 最優先の重要事項と言えるのか。」

返還に反対した背景には
当時アメリカが中国の政党政府として外交関係を持っていた台湾の存在があった。
尖閣諸島を日本に返還しないよう求めていた台湾に配慮すれば
当時行われていた“繊維製品をめぐる台湾をめぐる貿易交渉が進展する”と進言したのである。
これに反対したのが安全保障担当のキッシンジャー補佐官だった。
(安全保障担当 キッシンジャー補佐官)
「尖閣諸島は日本に返されるべきものだ。
 日本から取り上げることはあり得ない。
 変換しなければ日本が自分のものと思っている島を
 繊維交渉をまとめるため台湾に与えるかのように見られてしまう。」

最終的にニクソン大統領もこの意見を取り入れた。
(日米外交史が専門 東洋英和女学院大学 増田弘教授)
「沖縄の返還とともに尖閣諸島も返還されるのが当然であると
 こういう判断を下した。
 キッシンジャーがそれに対してきわめて決定的な判断を下している。
 興味深い。」
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