1月11日 BIZ+SUNDAY
売り上げが伸び悩むデパート業界。
その中でも業績が好調な三越伊勢丹。
さらなる成長をめざし百貨店の常識のとらわれない新戦略を打っている。
大きな店舗であらゆる商品を売るというこれまでのスタイルからの転換である。
神奈川県藤沢市。
太陽光発電などを取り入れ環境を重視した街づくりが進んでいる。
エコ意識が高い消費者を取り込もうと12月にオープンした イセタン ミラー 湘南T-SITE店。
売っているのは自然素材を意識したこだわりのシャンプーや石けん。
デパートと違い商品の数を絞った専門店を展開している。
「オーガニックで派手にいい感じがして。
顔を洗うときもこれだし体もこれで洗う。」
住民を意識した品ぞろえ。
(イセタン ミラー 湘南T-SITE店 山上店長)
「サーフィンをやっているとどうしても紫外線をたくさん浴びるので
髪の毛が乾燥するとか肌が乾燥するという男性のお客様も非常に多くいます。」
地域に根差した専門店。
地方都市への展開も始まっている。
人口20万人の新潟県上越市。
これまで大都市を中心に展開してきた大手デパートとしては異例の出店を去年行った。
エムアイプラザ上越。
東京で人気の果物店や横浜の洋菓子店など地元ではなかなか手に入らない商品を販売している。
大都市でなくても品ぞろえにこだわれば新たな消費を掘り起こせると考えたのである。
(新宿三越伊勢丹 星野圭二郎営業本部長)
「お客様の要望をいかに取り入れて
展開とか商品とか環境に落とし込めるかどうかが非常に重要。」
三越伊勢丹ではこうした専門店を現在全国に31店舗展開。
今後3年間で180に拡大する計画である。