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台湾の女子大生が学ぶ徳島 山間部のおもてなし

2016-02-28 07:30:00 | 報道/ニュース

2月16日 おはよう日本

台湾の大学生張瓊月(ちょうけいげつ)さんと簡佩萱(かんはいけん)さん。
日本語や日本文化を学んできた2人は
大学のインターンシップ制度を利用して去年10月に徳島県に来た。
ホテルや観光施設で働きながら日本の“おもてなし”の文化を学んでいる。
時には茶道の稽古でおてまえも学んでいる。
ふたりが働いているのは徳島県西部 三好市の大歩危・祖谷地区。
自然豊かな景勝地として
このところアジア各地の観光客の人気を集めている。
受け入れ先が用意した寮で生活する2人。
四国の山間部の生活は驚きの連続だったという。
(簡佩萱さん)
「先週 大雪になったときいっぱい積もって40センチくらいに
 出勤も大変。」
日本と言えばテレビで見た東京や大阪などの大都会だというイメージは大きく覆された。
この地区で暮らすうちふたりは人々の温かさや同僚たちの気配りを感じるようになった。
寂しさを感じないよう気さくに接してくれる同僚たち。
昼食のときはふたりのことを知ろうと積極的に話かけてくれる。
(簡佩萱さん)
「周りのみんなは私たちに関心を持ってくれホームシックはない。
 みんなのつながりが深い 
 強いと思う。」
周りの人たちから感じた思いやりを外国から来る観光客にも伝えたい。
最も多くの外国人観光客が訪れる春節の時期を前に
ふたりは台湾と日本の文化に共通する“お年玉”の文化に注目した。
台湾で縁起がいいとされる赤い袋に5円玉を入れてプレゼントしようと考えた。
(簡佩萱さん)
「5円は日本では縁ということ。
 台湾のお年玉袋は赤い。
 台湾と日本のミックスだと思う。」
そして迎えた春節の連休。
ツアー客などが続々と観光施設を訪れた。
ふたりは先頭に立って観光客を案内する。
夕方からは着物に着替えて宿泊客を出迎えた。
シンガポールとマレーシアから来た観光客に心を込めてお年玉袋を手渡す。
稽古を重ねたお茶でももてなした。
(シンガポールの観光客)
「旅行の目的の1つは旅先の文化を知ること。
 こういうもてなしはとてもいいと思う。」
(簡佩萱さん)
「特別な信念。
 絶対いい思い出になると思う。
 帰ったらみんなに伝えて徳島を好きになってもらいたい。」
四国の山間で地域に根付くおもてなしを学ぶ2人。
外国人観光客と日本を結ぶ懸け橋になろうとしている。

 



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