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南アフリカ アニメで希望を

2016-07-03 11:50:15 | 報道/ニュース

6月17日 おはよう日本


平等で自由な社会を求め続けてきた南アフリカ。
その南アフリカでは
貧困を乗り越えて成長する少年の姿を描いたアニメが
いま子どもたちに希望を与えている。
南アフリカのテレビアニメ「ジャブの冒険」。
主人公のジャブは貧困の地域にあるトタンで作られた家に住んでいる。
ひょんなことから魔法の太鼓を手に入れた少年ジャブ。
太鼓をたたくと
ジャングルの動物たちが駆けつけてくれる。
そして様々な困難を乗り越えながらアフリカ中を旅していく。
アニメを製作したパスカルさん(33)。
日本のアニメにあこがれて独学でアニメを学んだパスカルさん。
「ジャブ」の制作をメインで担当している。
(パスカルさん)
「アフリカのアニメがあまりなかったので
 アフリカのアニメを作りたかった。」
今回パスカルさんがアニメの舞台に選んだのは
ケープタウンのタウンシップと呼ばれる地域。
若者の2人に1人は仕事がなく
貧しい住民が多く暮らしている。
貧困地域の暗いイメージを変えたいと思ったパスカルさん。
アニメを通して
貧しいながらも明るく過ごしている子どもたちの姿を
世界中の人たちに伝えたいと考えた。
(パスカルさん)
「アフリカの悪いことばかり取り上げられ
 良いことはあまり知られていない。
 タウンシップ(貧困地域)の生活を知ってもらいたかった。」
こだわったのはアニメの役の声。
タウンシップに住む子どもたちの中から選ぶことにした。
主人公ジャブの声優に選ばれた ンコサーナくん(9)。
学校の先生に勧められオーディションを受けた。
元気な中にもやさしさのある声がジャブの雰囲気に合うと選ばれた。
ジャブの声を演じながら
ジャブがどんどん好きになっていったと言うンコサーナくん。
例えば
旅の途中 橋が落ちていて渡ることができないというシーン。
「どうやって渡れるか君も考えてよ!」
「僕ならあの枝に舌を引っ掛けて向こう側に飛び移れるよ!」
どんな困難にも動物たちと助け合いながら乗り越えていくジャブの姿勢に
心を動かされたと言う。
(ンコサーナくん)
「ジャブのことが大好きなんだ。
 たとえ失敗しても何度も挑戦することが大事だと教えてくれたんだ。」
ンコサーナくんはこれまであまり考えなかった将来の夢を思い描くようになったと言う。
(ンコサーナくん)
「将来は小説家になりたいんだ。
 ジャブの役をやる機会をもらったことで
 もっと頑張ろうと思ったし
 いつか夢は叶うと思うんだ。」
南アフリカの貧しさの中から生まれたアニメ。
アフリカの子どもや若者に
新たな夢とチャンスをもたらしている。

 

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若いがん患者の悩み共有 インターネット番組

2016-07-03 07:15:00 | 報道/ニュース

6月16日 首都圏ネットワーク


病院の食堂である番組の公開収録が行われた。
20代や30代など
若くしてがんを患った人たちがその体験を語る様子を撮影し
インターネットで配信している。
番組名は「がんノート」。
この番組を起ち上げたのが司会を務める岸田徹さん(28)。
岸田さんがテーマにするのが
若いからこそ直面するがんの悩み。
恋愛、結婚への不安
後遺症による性の悩みなどである。
「がんになっちゃった。
 もう結婚できない
 妊娠できないと思った。」
深刻な悩みを明るく語り合う姿が
若いがん患者たちの共感を呼んでいる。
(耳下腺がんの患者)
「あの人も頑張っているから自分も頑張ろうという気持ちになる。」
(岸田徹さん)
「闘病している人のために放送している番組。
 外に出られない人に
 ネットを通じて元気を与えられる放送をしています。」
普段は病院で働く岸田さん。
番組を起ち上げたきっかけは自分ががんを患った経験からだった。
首の張り
体のだるさ
体に異常を感じたのはIT企業に勤めていた25歳のとき。
精巣に腫瘍が見つかったのである。
(岸田徹さん)
「生存確立五分五分と言われて
 正直マジか・・・と。」
発見が遅かったため転移もあり
8か月に及ぶ抗がん剤治療と
2回の手術を受けた。
一命はとりとめたものの性機能に後遺症が残り
子どもを持つことが難しくなった。
“もう自分には生きる価値がないのではないか”
将来への希望を失ったという。
(岸田徹さん)
「何も自分は社会に対して残すものがなく
 死んでいくのかと思った。
 自分が悪いことをしたからかと
 殻に閉じこもっちゃって・・・。」
自宅に1人引きこもる日々。
そんな時インターネットで見つけた若いがん患者の体験談を読むうちに
その人たちと語り合いたいと思うようになった。
そしてその様子をインターネットで配信し
孤立する患者たちの支えにしてほしいと考えたのである。
岸田さんの番組に次々に集まってくる若者たち。
白石大樹さん(30)もその1人である。
27歳のとき甲状腺がんと診断された白石さんは
病状を会社に報告に行くと
退職願が準備されていたという。
そんなとき出会ったのがこの番組。
前向きに生きる同じ世代の患者たちの姿を見て励まされ
新たな資格を取ろうと学校に通い始めた。
さらに自分の体験を多くの人に役立ててほしいと
自ら岸田さんの番組に出演したいと申し出た。
(白石大樹さん)
「1人でも元気づけられればいいなと思いますし
 自分の経験も生かせて貢献できればいいなと思います。」
岸田さんはこうした交流を通じて人生のパートナーも見つけた。
がんノートに出演した皮膚がんの経験を持つ女性と
今年2月に結婚。
妻は前向きな岸田さんの姿に惹かれ
性機能の後遺症も受け入れてくれた。
「子どもがいなくても
 大きい赤ちゃんなので大丈夫です。」
広がりを見せるインターネットの番組「がんノート」。
岸田さんは若いがん患者たちの交流の場にしたいと
挑戦を続けている。


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