箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

修学旅行のゆくえ

2020年08月31日 08時59分00秒 | 教育・子育てあれこれ
新型コロナウイルス感染症が広がり、全国一斉に学校が臨時休校になったときから、約半年が過ぎました。

早いもので、もう半年です。

その間に、学校では大きな変化が起きました。

児童生徒は家庭でオンライン学習をする。

卒業式はスモールスケールで行う。入学式は時期を送らせて挙行する。

消毒を励行する。

ソーシャル・ディスタンシングをたもち、学校での生活を送る。

部活動も、できるだけ短時間で行う。

さまざまなことを行い、半年が経ちました。



中でも、修学旅行をどうするかは懸案です。
春に修学旅行を予定していた学校は、実施できませんでした。

この秋に修学旅行を行うか中止にするか、自治体や学校は難しい判断を迫られます。

この半年で、実際に、クラスターが発生したケースもあり、たくさんの児童生徒がいっしょに過ごす修学旅行には心配がつきまといます。

大阪府の豊中市は大きな自治体ですが、市内の60校近い小中学校の修学旅行を、すべてとりやめにしました。

移動が長時間になります。また入浴、食事、就寝でも密になることは避けることは難しいと判断したようです。

豊中市だけでなく、他でもとりやめにする学校があり、代わりに、宿泊をしない日帰り行事に変更を決めたりしています。

実施するにしても、もし感染者が出た場合、保護者が迎えにいくことも考慮して、近場で実施するような行き先変更をする学校もあります。

また、ビュッフェ形式の食事をやめたり、鍋料理をやめる、バスの台数を増やしたり、宿泊する部屋の人数を減らして対応します。


多くの人びとに言えると思いますが、学校時代の修学旅行は、一生のかけがえのない思い出として残ります。

また、校長にすれば、修学旅行はふだん話す機会のない子どもと話すことができる機会でもあります。

なんらかの形で、修学旅行を実施するほうが、子どもたちにとってよいのではないかと、わたしは考えます。