箕面三中の2年生が1学期の国語表現の時間に作った短歌のうち、このたび7名の短歌が短歌研究社の「第1回短歌研究ジュニア賞」中学生の部に入賞しました。
機関誌「短歌研究」2021年1月号に短歌が掲載されました。
応募総数1521名の中から選ばれた、7名の作品を紹介します。
<佳作>
🔹豆投げて冷たい夜に逃げていく
🔹豆投げて冷たい夜に逃げていく
父の背中はぬくもりがある
<予選通過作>
🔹父さんとネットで買ったプレゼント
赤とオレンジ電車のもけい
🔹ぱちんと手の痛い音がなるサーブ
もうぬらなくて良い日焼け止め
🔹夏の夜大きな音もいいけれど
小さな音もきれいな花火
🔹グラウンド十一人が位置につき
キャプテンの声始まる試合
🔹紅に染まった葉っぱ見つめたら
心落ちつく不思議な気持ち
🔹ひな人形明かりで見える美しさ
暗闇で見る裏の顔かな
短歌の学習は、毎年美術科の協力をえて、「誕生月」をテーマに行っています。
短歌の学習は、毎年美術科の協力をえて、「誕生月」をテーマに行っています。
美術科「マイ・アニバーサリー」に短歌を載せることが学習のゴールです。
図書館を活用し、イラストとことばのどちらもイメージを膨らませ、学習を進めていきました。
「国語表現」の授業のふりかえりとして、2年生が書いた内容を読んでみますと、
「はじめは興味がなかった短歌だったが、その面白さにきづいた」
「生活の中で短歌をまたつくってみたい」
このように、「学びの深まりを感じられる記述が多くみられ、嬉しく思った」は指導した教員の感想でした。
完成した作品が、校内のコーナーに毎月誕生月ごとに展示されます。
目で見て美しく読んで楽しい、素敵な作品がたくさんあります。
生徒たちは、書いたり話したりといった表現活動に抵抗が少なく、とても前向きに取り組みます。
そして、仲間の作品を自然にほめたり評価し合ったりする中で、深く考え学んでいくことができます。
とても素晴らしいことです。
佳作の「豆投げて冷たい夜に逃げていく父の背中はぬくもりがある」は、温かい部屋で豆まきをする子どもたちと、「冷たい夜」に逃げていく父の「ぬくもり」が対比するように描かれている作品です。
新型コロナウイルス感染防止に努めなければならない、冷たい冬がやってきました。
でも、だからこそ、家族と過ごすあたたかな時間も大切にしたいです。
このよううな思いとメッセージが込められた作品に仕上がっています。
(本文は、箕面三中学校だより2021年1月号から引用しています。)
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