話すよりも聴くことが大切、コミニケーションの秘訣は聴くことにあるというのは、その通りだと思います。
では、「聴く」とはどういうことでしょうか。
それは相手から話を引き出そう、聞き出そうではないように思います。
子どもの言葉に耳を傾けることでないかと思います。
ということは、子どもの心に、聴き手の心を傾けるということでしょうか。
とくに思春期の中学生から聴くのには、配慮がいります。
思春期になると、子どもは自分のことについて、あまり話さなくなります。
それは自立にむけて、先生や親から離れようとするからです。自分の世界をもとうとするからです。
大人から離れようとするという意味です。
それは、孤独になろうとしているとも捉えることができます。
話そうとしても、「何もない」「別に・・・」という返答が返ってきます。
そんな答えしか返ってこないとき、大人は余計に突っ込んで話を引き出そうとせず、今までと同様に、大人は心をいつでも開いておくといいのです。
先生であっても、親であっても、平素から相手があまり話さなくても、会話を絶やさないようにしておく必要があります。
平素からコミュニケーションをとっていないと、話題がないのでうまくいきません。
うまくいかないので、先生やお父さんが自分の学生時代の経験を話して、「だから、がんばりなさい」と結びます。
大人の方は、いい話ができたと満足するかもしれませんが、子どもは聴いてもらえたという満足感が薄いのです。
子どもの話、子どもの心に寄り添うのは、話すことよりも、子どもの話すことに耳を傾け、「聴く」ということに徹するということです。
話すことよりと聴くことで、人を支えることができる場合が多いのです。
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