少子化が進行中で、一人っ子が増えています。
たしかに、一家に子どもは一人という家庭は一昔前より増えています。
それでは、一人っ子は教育・子育ての面で、きょうだいがいる場合と比較してどのようなちがいが出やすいのでしょうか。
まず、親と子の関係がよい場合には、子どもはたっぷりと親から愛情を受けることができます。
しかし、親側の問題で、子どに愛情をあまり寄せない人の場合、きょうだいがいないのでこどもは「ひとりぼっち」を感じることが多くなると思います。
また、子どもに「こうあってほしい」や「〜になってほしい」と求める親の場合は、子どもが一人なので、求める度合いが強くなり、自分の理想を子に押しつけてしまい、関係が密になり、子どもは息づまり感をもちます。
ただし、そのようなことは、あくまで傾向であり、そうならない親子もあり、さまざまです。
だから「一人っ子だからこうだろう」と決めつけないことが必要です。
さらに、親がいちばん気をつけなければならないのは、過保護はよくないということです。
一人っ子に限ったことではないですが、子どもが傷つかないように、困っためにあわないようにと、先回りして子どもを守ることが多いとき、子どもは自立しにくくなります。
かりに、「ころばぬ先の杖」が子どもも望んでいる場合には、子どもが自分自身で考える機会が減っていきます。
けっきょく、わが子が一人っ子であろうが、きょうだいのいる子であろうが、親は「自分とは異なる人格を持った一人の人間」として接することが大事なのだと思います。