| 一人暮らしの世帯が、全国で急速に増えています。 |
その先頭をいく東京で目立つ現象は、30歳から50代前半のミドル層の一人暮らしの多さです。
東京23区では、2020年で既にミドル層人口の3割弱が1人暮らしです。
いまや単身世帯への対策は、高齢者だけてなくミドル層も視野に入れなければなりません。
そして、一人暮らし世帯の増加は全国的な傾向になっています。
東京23区では、仕事と所得に恵まれたシングルが全国的にみても多いです。
でもその一方で、不安定で低所得の仕事に従事し、老後の蓄えをする余裕もない一人暮らしの人も少なくないと言われています。
その傾向は50代後半以降になると、より明確になります。
一人暮らしの人は、病気、事故や災害などが起こった際に、誰の助けももらえないのではという不安が強くなります。
一人暮らしは、自由であることと孤立・孤独、不安が背中合わせになっているのです。
この世代が高齢期に入る時代には、身寄りの少ない1人暮らし高齢者が大幅に増えることが懸念さます。
未婚者が増加する状況にもかかわらず、現在の社会構造は家族を基本的にして制度設計がされています。
一人暮らしであっても、一人ひとりが守られる権利をもっているという考えを基本に制度をつくるのが課題です。