箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

あきらめたら、そこで終わり

2020年07月09日 07時12分00秒 | 教育・子育てあれこれ
AKB48の武藤十夢(むとうとむ)さんは、上からよんでも、下から読んでも「むとうとむ」です。

そうなるように、お父さんが命名したそうです。

それはともかく、この人は、忙しいアイドル生活を続けながらも、大学に通い卒業しました。そして、この3月には大学院を修了しました。

それだけではなく、彼女は気象予報士の資格を取るのが夢でした。

何度も何度もチャレンジをしました。

なかなか通りませんでしたが、あきらめず8度目の挑戦で、やっと資格を取ることができました。

人はともすれば楽な方に流れたいものです。

努力して続けてきたことで、なかなか成果が出ないと、何かの理由をつけてあきらめたくなるものです。



たとえば、陶器の大きなコップに水を注ぐのを想像してみてください。

どこまで水が溜まっているか、中は見えません。

注いでも、注いでも変化はありません。

あと少しだけ注げば、一気に水が勢いよくあふれ出すのを知らず、一歩手前であきらめてしまう人が多いのです。


総合プロデューサー・作詞家の秋元康さんは、夢について次のように言われています。

「みんなは自分の可能性を信じているようで、ほんとうは信じていません。『叶うわけないよね』と、どこかであきらめているのです。でも、夢は手を精一杯のばしたその1ミリ先にあるのかもしれないのです。

このことを、若い人にはとくに考えてほしいと、私は思います。

もうあと少しで夢に手が届くかもしれないのです。

そんなあきらめようとしている生徒がいたら、私ならこんな言葉を贈ります。

あきらめる理由を探すのではなく、続ける理由を探しなさい。

このブログをお読みの保護者の方は、そんなタイミングがあれば、わが子にこの言葉を伝え、勇気を鼓舞してもらえればと思います。


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