箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

大学でのオンライン授業

2020年07月08日 07時22分00秒 | 教育・子育てあれこれ

新型コロナウイルス感染防止のため、多くの大学では、学生がキャンパスに通わず、自宅にいてオンライン授業で学習をしています。

私もいま大学生を相手に、オンライン授業にかかわっています。

以前のブログで、私はオンライン授業について、「学生がけっこう楽しみながら取り組んでいる」とか「残念とか悲壮感はあまり感じていないよう思う」と書いていました。

しかし、1年生(1回生)にすればその傾向はあまり当てはまらないのではないかと考え直しました。

たしかに、オンライン授業は、学生が自分のペースで学習ができるというメリットはあります。大学に通う交通費がいらないというのも助かるでしょう。

しかし、せっかく大学生になったのに、まだキャンパスに自由に入構できない。
大きな講義室で授業を受けたこともない。学食にも行ったことがない。
クラブやサークルもできない・・・。
研究もできない。
オンラインなのに、授業料は全額払わないといけない。

「わたしって大学生なの? 実感ないけど」と感じる人がいるかもしれません。

また、ちゃんと出席扱いになっているのだろうか。対面の授業が始まると、ついていけるのだろうか。

まして、今どきの学生です。私は中学生と接していいて思いますが、大学生でも「友だちができるだろうか」と不安になる人はいると思います。

数年前のことです。いまの大学生は「ぼっち」(ひとりぼっち)と思われるのが怖く、学食では一人で昼食が取れない学生がいると聞きました。

極端な場合、トイレの個室で食べている学生もいるとのこと。

そこで、わたしは、自分の娘が大学に通っていた頃に尋ねました。
すると、たしかにトイレでものを食べた形跡があると聞きました。

こういった状況をふまえると、オンライン授業を受けながらも、これから先のことを心配したり、不安に思っている大学生がいるのでないかと思うのです。

ですから、オンライン授業すべてOKではないことを、自分の想像力を働かせ考えています。

私見かもしれませんが、大学時代は、大人とは言え、まだ社会人としての完全な責任を問われない、自由に好きな学問ができるし、好きな活動ができるという自由な時期です。
キャンパスライフをおう歌できる時代です。

はやく、キャンパスに学生が通える日が来ますように、教育関係者の一人として、願っています。


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