新型コロナウイルス感染症が拡大してから、ますます他者への「不寛容」の傾向が強くなってきたようです。
「自粛」していない人には、容赦なく落書きの悪口が書かれ攻撃されます。
コロナ関連でなくても、イラーとして声をあらげる人が最近増えたように思います。
地方自治体の役所や保健所の窓口では、暴言や説教、長時間の居座り、暴言・罵声などを受ける職員が増えているようです。
もともと、自治体の職員は、法や制度に則り行政サービスの紹介やコーディネートをするのです。
法や制度の範囲を越えては、市民の要望には応えられないものです。
公務サービスへの過剰な期待や要求は、差し控えるべきでしょう。
その範囲を超えた過大な要求をするのは、酷だというものです。
職員の中には、出勤が憂鬱に感じたり、眠れなくなったり、仕事に集中できなくなったりする人も出てきています。
感染者が多い都道府県の保健所は、効率化のもと職員の数が減らされ、ふつうでも業務がいっぱいなのに、PCR検査やワクチンの問い合わせやクレームが殺到します。
公務員は「全体への奉仕者」という立場上、本人に納得がいかなくても、謝罪しなければならない場面もあり、ストレスが高まります。
過度な期待や要求、暴言・罵声は、自分もイライラするし、言われる側も傷つき、辛いものです。
日本社会は「おもてなし」を海外へのウリにしていますが、国内では不寛容社会の傾向を強めています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます