わたしの家の庭に白い花が咲いています。その白い花は、咲いているだけで白い光を発して、美しく感じます。
これを「白色白光」(びゃくしきびゃっこう)といいます。仏教用語です。
存在しているだけで、その色はその光を発して輝いている。
現代流にいうなら、「あなたはあなたでいい」「存在そのものに価値がある」という意味です。
SMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞でなら、「もともと特別なオンリーワン」というフレーズにあたります。
つまり、名誉や地位、富裕でなくても「そのままで光り輝いている」。それほど一人ひとりの人間の存在は尊いのです。
わたしは、それが人間の尊厳だと思います。
他の色を見て自分と比べて、あの色になりたいと思わなくてもいいのです。
ただ、中学生はこの言葉を聞いて曲解しないでほしいのです。
「あなたはあなたでいい」と聞いて、「そうか、ぼくはいまのままでいいんだ」と、何も努力しなくていいという教えではないのです。
発する光は、本人の努力や鍛錬により、さらに輝きを増します。
もっと勉強ができるようになりたい。
もっと英語が話せるようになりたい。
もっとサッカーがうまくなりたい。
もっとダンスがうまくなりたい。
もっと歌がうまくなりたい。
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もともと放っている光は、さらに美しく光るようになります。
そこにいたる練習や、ブラッシュアップ、努力のプロセスも尊いものだと思います。
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