一昨日預けたケンメリ、引き取り可能になったのは本日(月曜)の朝。
シートレールの交換、というか新規作成をしていただき、かつ開かずのボンネット
(これは預けたその日に社長の神通力でご開帳したのだが)
は、ボンネットワイヤーの交換ということとなった。
なにゆえこんな急ぎでシートレール修正、及びボンネットを開けるようにしたか。
実はある雑誌より取材の打診をいただいたのだ。
てっきり取材に耐えうる良好なケンメリを紹介してください・・・
というものかと思いきや(過去にマジでありましたw)なんと当方のケソメリを?
とのことで、イベント会場でモノのついで的に取材を受けたことはあるが
こんな改まって連絡をもらったのは初めて。
当日はタキシードを着ていくか、25万円のブレザーを買わされるのか(違)などと
舞い上がりつつ、その際に試乗があるとのことなので、急遽”わがまま”を言って
社長に作業をお願いした次第。
加えてどうせ写すなら・・とボンネットも。
取材の待ち合わせは12時に河口湖IC近くの某所。
その為に朝7時にお店にクルマを取りに行く。
【首都高速 6号三郷線→C2内回り】
お店を出たのは7時15分頃。
早速八潮南ICから乗っていったのだが当然と言うか、年度末の月曜日、ていうか
普通に都心へ向かう道路はいずれも混雑→いや、渋滞中。
高速に乗ってものの数分で渋滞の一部と化したケンメリ。
ちょっと時間帯は違うがほぼ都心方向への道筋は全て渋滞を示す赤ランプで
真っ赤な状態。
小菅JCT→江北JCTを抜けるのにかなりの時間を要した。
一昨日お店に行く時は法定速度を遵守してても30分チョイチョイで到着したのが
嘘のような状況。
C2に入ってからも局地的な渋滞があり、既にこの時に時間は8時を越えていたと思う。
板橋JCTに近づくに連れて池袋方向への道が鬼渋滞しているのか、左車線(もちろん5号線and山の手トンネルへ行く方)はほぼ糞詰まり。
外観へ抜ける右側のルートは徐々に流れている状況。
渋滞覚悟で突入するか、だいぶ大回りになるが外環からいくか・・・
天気も良いし、渋滞さえなえれば・・と外環ルートを選択。
分岐点では途中から”ごっつぁんです”を試みる車とトラックがウィンカーを出しつつ
微妙な心理戦を繰り広げていたが、それを横目に外環方向へ。
一気に車の数は減り、かぶり気味だったエンジンも快調に咆哮を上げる。
【C2内回り→外環→関越道】
気を良くして走りつつも、このルートから河口湖に行くには・・と2ビット程度の
当方の頭脳で試算する。
そうだ、確か圏央道とやらがあって、それで八王子までいけるではないか!
通ったことないからいい機会だ。
と気楽に計算。
しかし圏央道の接続点がわからず(看板の案内も外環でちょっとあったくらいで)
走っていくうちに不安にかられる。
そして、ついには関越道に突入。
「あれー!?ひょっとしてどこかで通り過ぎたかな?」
とドキドキ感が急上昇。
なんだか目的地からだいぶ離れているような気が・・・
チキンな当方はとっとと降りて引き返して知ってるルートから行くことを決意。
大泉JCTから関越に乗ってしまった場合降りる場所は所沢のみ。
うぬぬ、
去年のリンゴ狩り失敗を思い出す。
所沢の料金所で降りてそのままUターン。
対向車線からうまい具合にパトカーが来るが、なーに、道交法違反ではない(と思う)
ので平然と構える。
再び乗って一旦東京方面へ・・と思った束の間、案内板を見ると
←東京方面 圏央道→
あれ?
あって・・・た?
どうやらこのまま走ってて正解だった様でorz
【関越道→圏央道→中央道】
1人で思い切り空回りしながら再度圏央道を目指す。
圏央道との接続する鶴ヶ島JCTはこの先だった。
地理感覚の乏しさを呪う前に、下調べの不十分さを反省すべきだろうか。
なんとか圏央道の看板を見つけて一安心。
ほとんどと言っていいほど車は走っておらず、こちらは快調に、というか
少々時間を気にしながら目的地である河口湖ICを目指す。
八王子JCTまで47kmとかいう看板を見ながら、取材の前に結構なドライブとなってしまったことを考えるが、
なあに、かえってカーボンなどが吹き飛んで良い。
などと思いながらやっとのことで談合坂SAへ到着した。
イベントの際には必ず立ち寄る馴染み深いSA。
春休みのせいか、あちらこちらで大学生っぽい一団を見かける。
自分も10年くらい前はこんな感じだったのか?なんて思いながら、取材に備えて
ケンメリを軽く洗うことにした。
時刻は10時半。11時半に出れば予定時刻には十分間に合うはずだ。
1時間という時間を使ってケンメリを洗車。
当然他の方も利用される駐車場ゆえ、水をぶっ掛けたり、水道前を占拠したりなどと
無法は侵さないが、仮眠を取ってる車同様に少々場所を間借りさせていただく。
バケツにペットボトルの水を入れての洗車は毎度の作業なのでお手の物。
一見綺麗に見えるボディも実際に触ると黄砂の影響かざらざらしているのが
文字通り手にとって判る。
ホイールまで綺麗にしてちょうど1時間。
時折近くを通る老夫婦のご夫人の方が
「あら、懐かしい」
と声を上げるのを聞いて、やはりこの人たちの年代の車なんだなーと思ってみたり。
一通り綺麗になったところでいよいよ待ち合わせ場所へ。
予定より少々早く到着したが、既に先方は到着済みだった。
駐車場で担当者さんとカメラマンさんと軽く挨拶を交わしつつ、ちょっと離れた公園の駐車場へ移動。
そこでさっそく取材開始となる。
辺りにはまだまだ雪が残っているのを確認しつつも、気候は既に春。
革ジャンは着なくとも十分過ごせる温かさ。
初のカメラマンによる本格的(?)撮影。
写真のようにいろんな角度から各所を撮影。
「これ、ボンネット今日は無理なんですよねー」
との声掛けにニヤリと笑って颯爽とご開帳。
事前の打ち合わせではボンネットが開かないことを伝えていたのだが
社長のおかげで見事に復活したので、ボンネットを開けてどうだと言わんばかりに・・・(※自分では何もしてません)
汚ねぇ(汗)
開かずの扉状態だったので、ブローバイが飛び散ったりして結構汚かったorz
せっかっく撮影してもらうのにここを綺麗にするのを忘れてた(というか時間がなかったと言い訳)
もじもじしてると、その辺は入らないように撮影するので問題なしとのこと。
さすが!
角度を変えたり、レフ板を置いたり敷いたりとしつつ、ケンメリを購入するきっかけなどを語ってみたり。
結構イタイ内容のことをしゃべってしまったなぁと鑑みるも覆水盆に還らず、
まあ雑誌が発売されてからのお楽しみということで。
(これが後に致命的になるようなことになったらと思うと不安で夜も眠れませんw)
撮影を終えた後は、担当者さんがいよいよケンメリに試乗。
ちょっとした山道(ワインディング道路とまではいかないが)があるのだが、
冬季の除雪車によりアスファルトはボロボロ。
かなり手厳しい段差の連続は、足回りを交換したケンメリにはかなり突き上げが
激しいものとなっただろう。20年以上ぶりにケンメリに乗ったであろう担当者さんも
当時のイメージと大きくかけ離れた(当然純正と違う部分が多数なので)ケンメリに
戸惑われたのではなかろうか?
と心配するも、どうやら杞憂のようだ。
走行シーンの撮影が完了したら遅い昼食。
当方のリクエストにより山梨名物ほうとうを。
そこでケンメリグッズをお披露目しながら(こちらは個別撮影のためそのまま貸与)
熱々のほうとうを頬張る。というか熱すぎて食べるのが遅くなったり・・・
また何を勘違いしたのか、当方自身(人間のことですよ)まで撮影となり
今思えばちょっと”しでかした”気分でもある(恥)
食事の後は、なんとお土産(!)までいただけるとのことで
これまたお言葉に甘えて
馬刺しを所望。
お土産品店ではなく、普通の地元のお肉屋さんに行き、馬刺しを購入。
わざわざ保冷袋まで頂戴し恐縮である。(無論美味しくいただきました)
【富士五湖道路→中央道】
なんだかんだで時刻は15時を回っていた。
ここで解散となり、当方は単機東京を目指す。
さすがに大きく遠回りして走ったり試乗でこまごま走ったせいか、
ガソリンの残量は心もとない。
河口湖IC前に給油すればいいものを、もしかしたら高速の方が返って安いかも?
(高速道路のガソリン代って下道の3ヶ月前の平均価格だそうです)
とスケベ根性を出して、えいやと高速に乗ってしまう。
ちなみにリッター159円くらいだったかと。
追い越し車線をかっとぶように走るのは経済的ではない・・・が追い越しのタイミング悪く
ガソリン少ないのにそんな走り方をするハメに。
大月JCTから中央道に入り、車線が三車線になったところですかさず左の走行車線へ。
後は談合坂までのんびり行こう。
燃料切れにならずに無事談合坂SAへ到着。
これまた岡谷のイベントなどでここに着くのはたいてい夜中なのだが夕方の明るい時間帯に到着。
ここのほうとうも美味しいのだがさすがに先ほど食べた分で全然お腹一杯なので
食べ物関係はお土産だけにする。
土産を買い込み車に戻り、早速給油。
リッターあたり164円。
こっちの方が高いー!?
と計算違いを痛感しつつ背に腹は変えられぬので給油。
ケンメリもお腹一杯になったところで、東京を目指す。
特に渋滞もなく、ストレートに帰還。
今までナナメってたシートもちゃんと真っ直ぐだったせいか、いつもより疲労が
少ないように感じられる(プラシーボ?)
駐車場に着いたところで早速ショップの社長に電話連絡。
無事に到着した報告である。
「おうどうだった?無事着いたか?レール大丈夫だったろ?」
「いやー、おかげさまで順調でした。お土産までもらっちゃいまして、あ、社長にも買ってきましたんで。ほら、社長、あれですよ」
「とね、今出たろ?(笑)」
「あ・・・・(汗)」
全く油断していた。
やはり意識していないとすぐにボロが出てしまう・・・・
軽くいじられつつ意識の足りなさを痛感。
(やりとりが不明な方は
前の日記を参照してください)
そんなこんなで無事に初めての取材を完了。
その雑誌が発売されるのは5月なので、その時にどんな顔して写っているのか
少々不安だが内容的にはケンメリとその時代をテーマにした実に興味深い
雑誌なので近くなったらまたここで紹介できればと思う。
八潮から大きく回って全行程400km以上のロングドライブ。
無事に帰ってこれたことに感謝しつつ、お土産の馬刺しを一刻も早く
冷蔵庫へ入れるため早足で家に戻った。