緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

開業後のグランルーフ:ぺデストリアンデッキから眺める東京駅八重洲口 PART1

2013年10月18日 11時25分38秒 | 東京駅周辺


グラントウキョウサウスタワーのメインエントランス前にやってきました。サウスタワーは2007年11月に開業した高層ビルで、1階がBMWジャパンの店舗、5階~18階が住友信託 銀行、19階~20階が志賀国際特許事務所、21階~22階がBMWジャパンオフィス、 23階~41階がリクルート本社が入居しています。




サウスタワー脇の階段を上って、高さ約9メートルの場所に建設されているペデストリアンデッキの上を散策していきます。デッキの全長は約230メートルで、サウスタワーと大丸東京店(ノースタワー低層階)を一直線に結んでいます。




平日の午前中の早い時間帯とはいえ、9月20日に開業したばかりのペデストリアンデッキは多くの人たちで混雑していると予想していたのですが、それほどでもありませんでした。




巨大な幌屋根で覆われているペデストリアンデッキですが、テフロン膜で構成した大屋根で駅全体を覆い、雨風を防ぎつつ駅全体に柔らかい光を落とす構造になっていて、非常に明るい雰囲気に包まれていました。




歩行者用デッキ・グランルーフと、それを取り囲むように林立しているツインタワーですが、透明感のあるクリスタルのツインタワー「水晶の塔」と、それらをつなぐ「光の帆」というイメージは建築家ヘルムート・ヤーン氏が一体の計画として提案したものだそうです。




グラントウキョウノース・サウスタワーの設計責任者でもある建築家ヘルムート・ヤーン氏はドイツのニュルンベルク生まれのドイツ系アメリカ人であり、イリノイ州センター(1985年)、 スワンナプーム国際空港(2006年)などの大規模建築物の設計実績があります。




幌屋根を支持するためのピラーフレームの列群をズームで撮影してみると、ピラー群が一直線にまっすぐ並ぶのではなく、「ねじれ」を伴いながら設置されているのが見てとれますね。




丸の内駅舎の復原工事によって生まれ変わった丸の内側が「歴史を象徴する顔」のコンセプトで再開発工事が実施されたのに対し、こちら八重洲口側は「未来を象徴する顔」というテーマを設定した再開発工事が行われました。




高さ約9メートルのペデストリアンデッキから東京駅・八重洲口の駅前周辺を眺めることが出来ます。駅前を南北方向に通っている片側4車線の「外堀通り」と、八重洲地区のオフィスビル街がどこまでも広がっている風景です。




外堀通りの手前側には八重洲口前から発着している中長距離の高速バスターミナルが整備されています。真下を見下ろしてみると、八重洲口からつくば・水戸方面へ向かうJRバス関東・関東鉄道バスの大型バスが数珠つなぎに並んでいるのが見えました。




ペデストリアンデッキは壁面緑化が施されていて、この日は稼働していませんでしたが、緑化されている壁面からはドライミストがデッキ上に散布される仕組みとなっています。デッキにはベンチが数多く設置されていて、多くの人々が座って休憩していました。




東京駅周辺は、東京湾から内陸部へ向かう海風(南風)が武蔵野の内陸部へ向かう際の「風の通り道」だったのですが、近年は高層ビル群の林立によってヒートアイランド現象が問題となっています。今後はこのグランルーフのような海風が通り抜けやすくするための施設が増えていくでしょう。




ペデストリアンデッキの上から見上げて撮影した幌屋根です。下から眺めてみると、確かに一枚の巨大な幌屋根のように見えますね。実際には幌屋根の鉄骨フレームごとに一枚ずつ区切られているのです。




ベンチなども設置されている緑化壁面を撮影してみました。壁面の上部部にはドライミストの散布装置が設置されているのが見えますが、稼働していませんでした。




2014年の秋に完成予定の駅前ロータリー・広場の工事現場を見下ろして撮影しました。単なるロータリー等の整備工事ではなく、地面を掘り返したりしているので、大掛かりな工事なのかもしれませんね。

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