緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

開業後のオーテモリ:1次竣工した大手町タワーの緑地帯を散策する PART1

2013年10月30日 11時16分05秒 | 東京駅周辺


10月下旬の休日、東京地下鉄東西線の大手町駅にやってきました。2013年8月30日に一次竣工した「大手町タワー」と、その商業施設「オーテモリ」を散策していきます。オーテモリは東西線の大手町駅と直結していて、地下コンコースから商業施設へ直接アクセスすることが出来ます。




東西線大手町駅の直上を通っている永代通りの歩道に面して建っている大手町タワー、低層階の商業施設は今年(2013年)の8月末に開業しましたが、高層オフィス階やホテルについては現在も内装工事が進められています。




永代通りに面している、大手町タワーのオフィス階のメインエントランスが見えてきました。2014年4月30日(予定)の全面開業へ向けて工事が進められていて、エントランス周辺は工事用フェンスで囲まれていました。




大手町タワーの敷地内の一角に造成されている人口の緑地帯「大手町の森」の中を散策していきます。永代通りの歩道内から、直接緑地帯の中へ入ることが出来ます。




この日は休日だったので、大手町地区の高層ビル街は人の気配がほとんどなく閑散としていました。開業したばかりの大手町の森は少しは賑わっているかと期待していましたが、無人状態でした。平日の昼食の時間帯になると、ビジネスマンの人たちで緑地帯内は賑やかになります。




大手町タワーは「旧称・大手町1-6計画(通称:東京プライムステージ)」として大手町の高層ビル街の一等地に建設された高層ビルで、みずほ銀行大手町本部ビル(旧富士銀行本店)と大手町フィナンシャルセンター跡地の再開発事業です。




大手町の高層ビル街は、実際に歩いてみると非常に高層ビル同士が近接しあっていて周りを高い壁に囲まれている感覚にとらわれることが多いです。快晴の天気の日であっても高層ビル街全体が影の中に入ってしまって、薄暗い印象を受けました。




早速「大手町の森」の中を散策していきます。前述の通り、東京駅丸の内駅前広場から200メートルも離れた位置にない大手町タワーですが、やはりまだ無機質なオフィス街のイメージが強いためか、土休日になるとゴーストタウンとなってしまいます。




高層ビル街の中に突如出現した約3600平方メートルの面積を持つ緑地帯「大手町の森」、都心に森を再生することでヒートアイランド現象の緩和を目的とします。植えられている木々はまだ若木の状態に近かったですが、数年後にはどんな景観になっているでしょうか。




実際に訪れてみる前は「どうせ高層ビル全体の敷地の余った土地に、申し訳程度に木を植えているチャチなものだろう」と漠然と思っていたのですが、現物は本格的な緑地帯の雰囲気そのものになっていて驚いてしまいました。




丸の内や大手町に勤務しているビジネスマンの人たちの憩いの場としての側面もあり、緑地帯の中には多くのベンチが設置されていました。昼食を摂るための簡単なテーブルなども設けても良かったのではないでしょうか?




課題があるとすれば、緑地帯の敷地全体が周囲の高層ビル群が作り出す影の中に入っていて、昼間の時間帯であっても夕方のように薄暗いことです。さすがにこれは設計者の人もお手上げの状態ですね。木々の枝から差してくる「木漏れ日」なんかがあればパーフェクトだったのですが…。




壁のようにそびえ立つ大手町タワーを見上げて撮影しました。地上38階・地下6階、高さ200メートルの超高層ビルで、みずほ銀行の本社機能を中心としたオフィス、高層ホテル階には大手町地区初の国際級ホテルとして、アマンリゾーツグループによる「AMAN TOKYO」が進出する予定です。




この大手町の森の造成方法は「プレフォレスト」という手法が採用されました。千葉県君津市の山林の約1300平方メートルに(「大手町の森」全体の約3分の1にあたる)、土の起伏やコンクリートスラブの勾配、樹木の密度や種類などを大手町タワーと同等に施工します。




植物の生育状況や、適切な管理方法など約3年の検証を経て、大手町タワーの敷地に移植するというものです。歩行空間と緑地空間が一体となった外溝ではなく、歩行空間と森を分けた緑地計画で、より自然の森に近い形を造成することを目指しています。




現在は造成途中ですが、将来は虫や鳥などが息づく本物の森を創出し、皇居周辺の緑地と連動した生物、緑地のネットワーク形成を計画しています。緑地帯の中の散策道を通り、高層ビル低層階内の商業施設「オーテモリ」へ向かいます。



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