緑の、東京ブログ

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

新国立競技場、基本設計案が公表される 「遮音装置」となる開閉式屋根も

2014年05月29日 20時00分00秒 | 再開発・城西


新国立競技場、基本設計案を公表される 「遮音装置」となる開閉式屋根も
日本スポーツ振興センターによって、2020年の東京オリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」の基本設計案が公表されました。2012年11月に開催されたコンペでグランプリ(最優秀)となった、イギリスの設計家であるザハ・ハディド氏の当初の設計案と比較すると、縮小されています。

新国立競技場、基本設計案を公表…当初案縮小
2014年05月29日 11時37分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20140529-OYT8T50098.html

2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)を建設する日本スポーツ振興センターは28日、基本設計案を公表した。

延べ床面積は約21万1000平方メートルで、12年に決まったデザイン案から2割以上削減する一方、環境や周辺の景観に配慮した。

当初案は、総工費が3000億円と想定の倍以上になる可能性があり、「大きすぎる」と批判が高まった。このため、通路など一部施設を縮小し、約1625億円に減らした。

競技場は19年3月に完成する。


主に、以下の4つの課題を基に、今回公表された基本設計案が作られました。

1.サッカーやラグビーの国際試合などに対応できる天然芝の敷設
2.開閉式の屋根の設置。芝生の生育を促すために屋根を開いて採光を確保する一方、音楽イベントなどの開催時には音響性能や遮音性能を高めるために屋根を閉じる必要がある。
3.規模。巨大な施設が周辺の景観を損なうといった指摘が挙がっていた。
4.コスト面。建設費は1300億円を想定する。

詳しい内容については、こちらの記事に詳しく描いてあります。
新国立の基本設計公表、開閉式屋根は「遮音装置」 2014/05/28 ケンプラッツ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140528/664609/?P=1



2013年11月の下旬、神宮外苑のイチョウ並木道の紅葉を散策し終わった後に、JR千駄ヶ谷駅まで散策する途中で撮影した国立競技場です。




青山門周辺を撮影しました。特にイベントが無い時期の国立競技場は、人の気配もなく閑散としていました。




現在の国立競技場では、敷地内の一角に工事用フェンスが設置されるなど、取り壊し工事が始まる気配になってきています。




代々木門の全景を撮影しました。完成予想図を眺めてみると、この場所の頭上には人工地盤広場が整備されることになっていますね。




国立競技場周辺の地図です。

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更なる都市化の進む東京(1):地下鉄8号線の延伸計画(豊洲~住吉間)

2014年05月29日 08時00分00秒 | 都市の時代と、東京


2008年(平成20年)6月14日に東京地下鉄副都心線(池袋~渋谷間)が開業して以来、東京始め首都圏では新たな鉄道路線の新設工事や延伸工事は行われてはいません。日本がこの先、人口減少社会が進むことによって、首都圏では急激な人口増加は今後は起こらないので、それはある意味合理的なことです。しかし、東京始め首都圏内では毎日のように、慢性的な通勤ラッシュの混雑や遅延が発生しています。東京都の人口は約1300万人、首都圏全体でみると3400~3700万人の世界一の大都市圏が形成されていますが、東京の地下鉄は13路線です。大阪始め、近畿圏の人口は約2400万人ですが、大阪市内に地下鉄は8路線しかありません。

これが多いか少ないかは、皆さん個人の主観になってしまいますが、日本一混雑がひどいので有名な私鉄路線である「東京地下鉄東西線」利用者である私から見ると、東京13路線、大阪8路線は不当に少ないと感じます。人口の少ない地方部に、不自然なほど立派な高速道路が整備されてきたことと比較すると、今まで日本では大都市部へのインフラ投資が極端までに軽視されてきました。

そして、近年になってその風潮が見直されつつあります。現在の首都圏では、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、今まで進展してこなかった鉄道の延伸・新設計画が動き始めています。1960年代の高度経済成長期のような「国土の均衡ある発展」は、もはや現実問題として不可能であり、今後は「大都市が国家の成長を牽引する」時代へとなってきています。

地下鉄8号線延伸計画(豊洲~住吉間)
上の画像の路線図の延伸計画です。東京地下鉄有楽町線の豊洲駅から北へ向かって分岐して、東京地下鉄半蔵門線の住吉駅への短絡線となっています。豊洲駅と住吉駅間は約5.2キロであり、途中の東陽町駅で東西線と連絡するほか、途中に2駅が新設されます。

この延伸計画は以前から存在していたのですが、収益性が疑問視されていたことからずっと凍結されていました。しかし、開業から30年以内に累積資金の収支を黒字に転換できると確認したことから、最近になって計画が動き始めました。東京都江東区は事業化に向けて2013年度中に国や東京都などと協議を進める方針です。2015年度に事業に着手し、2025年度の開業を目指す考えです。

2000年代後半以降に発展を続ける豊洲地区
1990年代までの江東区の豊洲地区と言えば、石川島播磨重工業(現IHI)などの工場、新東京火力発電所(東京電力、廃止→新豊洲変電所)などの他に、種々の流通設備が立地し、さらに関係者向けの商店、社宅等が建ち並んでいるだけでした。しかし、2002年(平成14年)に石川島工場は閉鎖され、跡地には巨大商業施設や高層タワーマンション群の建設工事が始まりました。

また、住宅街だけではなく、豊洲地区ではオフィスビルの誘致も同時並行的に行われていて、現在では「副都心」のような街並みとしても発展してきています。ここ15年程の間で、豊洲地区の東京の中におけるアドバンテージは急激に上昇してきていて、新たな鉄道の延伸の必要性を後押ししています。



東京スカイツリーのフロア350展望台から撮影した豊洲地区の全景です。JR東京駅周辺のオフィスビル街まで鉄道で約5分ほどの立地であり、近年はオフィスビル街も形成され始めています。

住吉駅からさらなる延伸計画も
地下鉄8号線には、住吉駅から東武野田線の野田駅まで延伸させる構想が存在します。また、半蔵門線を、押上駅から四ツ木経由で千葉県松戸市まで延伸させ、JR常磐線や東京地下鉄千代田線の混雑を緩和させる構想も存在していますが、いつ実現するかについてはまだ決まっていません。

東京に地下鉄新線なるか 江東区が計画、30年で黒字 ケンプラッツ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20130820/628674/?P=1

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