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東京駅前 常盤橋街区再開発プロジェクト地区の現在 2015年10月8日

2015年10月26日 06時00分00秒 | 再開発・千代田区


東京駅前 常盤橋街区再開発プロジェクト地区の現在 2015年10月8日
三菱地所が東京駅の日本橋口前に建設予定の高層オフィスビル群の再開発区画です。三菱地所によって行われる再開発計画の名前は「常盤橋街区再開発プロジェクト」と呼称されていて、3.1ヘクタールの再開発区画内に4棟の建物が建設されます。現在の区画内には日本ビルヂング、朝日生命大手町ビル、JXビル、パソナグループ本部ビルや広場などがあります。大手町連鎖型都市再生プロジェクトの第4次事業にあたるもので、総延床面積68万平方メートルの大規模複合プロジェクトとなっています。地権者は三菱地所のほか、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、独立行政法人都市再生機構などで、三菱地所が代表として再開発事業の施行予定者となります。計画地を含む街区は都市再生特別地区の指定を受けており、容積率は現行の1300%から1510%への増加が見込まれています。

地上61階建て、高さ約390メートルと、地上37階建て、高さ約230メートルの高層オフィスビルをコアとして、敷地内には大規模広場や商業施設などが整備されます。

A棟:地上37階・地下5階建て 高さ約230m 延べ面積約140,000㎡ 2018年度着工・2021年度竣工 
B棟:地上61階・地下5階建て 高さ約390m 延べ面積約490,000㎡ 2023年度着工・2027年度竣工
C棟:地下4階建て 延べ面積約20,000㎡ 2018年度着工・2027年度竣工
D棟:地上9階・地下3階建て 高さ約65m 延べ面積約30,000㎡ 2017年度着工・2022年度竣工

プロジェクトの特徴
1.広域的な都市基盤の更新・歩行者ネットワーク・広場等の更新
(1)下水ポンプ場・変電所・都市計画駐車場の更新・再構築
(2)東京駅・周辺地区を結ぶ地下歩行者ネットワークの整備
(3)常盤橋公園の再整備と一体となった大規模広場・親水空間の整備
2.国際競争力強化を図る都市機能の整備
(1)「東京国際金融センター」構想の実現に資するビジネス交流機能の導入
(2)国際都市東京の魅力を高める都市観光機能の導入
3.高度防災都市づくりと環境負荷低減
(1)災害復旧活動の拠点となる広場整備と帰宅困難者対策
(2)自立・分散型エネルギーの導入と水の自立化
(3)省エネルギー化による環境負荷低減

再開発事業の経緯と今後
2015年度中 国家戦略特別区域計画の内閣総理大臣認定(予定)
2016年度 事業認可・権利変換認可手続
2017年度 D棟着工(再開発事業開始)
2018年度 A棟着工、C棟着工
2021年度 A棟竣工
2022年度 D棟竣工
2023年度 B棟着工
2027年度 B棟竣工、C棟竣工(全体竣工)


外観イメージ(日本橋側から)です。


大規模広場のイメージ(東京駅側)です。


再開発計画の現況配置図と計画配置図です。


再開発計画の断面図です。

プレスリリース:三菱地所発表の報道資料 2015年8月31日
「常盤橋街区再開発プロジェクト」計画概要について
ニュースリリース:ケンプラッツ発表の記事 2015年9月3日
【開発】総延べ床68万m2、三菱地所の常盤橋街区再開発
プレスリリース:首相官邸内閣府地方創生推進室 第6回 東京都都市再生分科会 配布資料 2015年8月31日
資料1 都市計画(素案)大手町地区(D-1街区) PDF



千代田区の内神田三丁目地区の「竜閑橋交差点」前から撮影した「常盤橋街区再開発プロジェクト」の大規模再開発地区の全景です。手前側には首都高速都心環状線の道路高架橋が通っています。




この辺りは神田地区と大手町地区の境目のような場所です。竜閑橋交差点前から再開発工事地区へ向かって散策していきます。JR在来線や東北上越新幹線の高架橋の下を通り抜けていきます。




東北上越新幹線の鉄道高架橋に沿って南側へ向かって歩いて行くと、「JFE商事ビル」が見えてきました。常盤橋地区の再開発工事に伴って、この古いオフィスビルも取り壊されることになり、跡地は「常盤橋公園」の緑地帯の拡大部となります。




再開発地区の北西角の交差点前にやってきました。ここから「日本ビルヂング」のオフィスビルの全景を撮影しました。「常盤橋街区再開発プロジェクト」の街区の中の中核的存在となっています。




日本ビルヂングの敷地西側を通っている道路を撮影しました。この道路を南側へ向かって歩くと、JR東京駅の日本橋口前に出ることが出来ます。




日本ビルヂングの敷地北側を通っている道路を歩き、日本銀行本店方向へ向かいます。そばには「常盤橋公園」の緑地帯が広がっていて、工事用フェンスが設置されていました。




日本ビルヂングの敷地北側に設置されている地下駐車場「日本パーキングセンター」の入り口を撮影しました。老朽化が進んできていることから、この地下駐車場も再開発工事に合わせて更新工事が行われることになります。




日本橋川に架橋されている「常盤橋」の西岸部の交差点前にやってきました。この辺りの道路も建物も高度経済成長期に整備されたらしく、全てが老朽化してくたびれている雰囲気ですね。




東岸部から振り返って「常盤橋公園」の緑地帯を撮影しました。広場の中には「渋沢栄一像」が設置されていて、現在は工事用フェンスで周りを囲まれていました。




日本ビルヂングの敷地北側を通っている道路ですが、大手町地区と日本橋地区を結ぶ「抜け道」的な存在になっていて、車の交通量が意外と多かったです。




日本ビルヂングとJXビルの間を通っている通路を北側から撮影しました。三菱地所の再開発の完成予想図を眺めてみると、この場所には2棟の高層オフィスビルに囲まれる形の「大規模広場」が整備されることになります。




日本橋川に架橋されている「常盤橋(ときわばし)」を渡っていきます。この常盤橋も老朽化が進んできているように見えますが、再開発工事と併せて架け替えられたりしないのでしょうか。




常盤橋の上から「常盤橋公園」の緑地帯を撮影しました。この公園も老朽化が進んでくたびれた雰囲気となっていますが、再開発工事によって再整備されることになります。




外濠通りの「常盤橋交差点」前にやってきました。交差点前から「日本ビルヂング」の全景を撮影しました。このビルの跡地を中心に地上61階・地下5階建て、高さ約390メートルの「B棟」が建設されます。




再開発区画の東側(日本橋側)に建っている「JXビル」「大和呉服橋ビル」を撮影しました。これらの跡地には地上37階・地下5階建て、高さ約230メートルの「A棟」が建設されます。




南東側から撮影した「常盤橋」の橋梁の全景です。すぐそばには東京地下鉄半蔵門線の三越前駅が設置されていて、場所的にはあまり東京駅前のイメージが薄い場所ですね。




常盤橋交差点前には「日本銀行本店」の建物群が広がっています。三菱地所のライバルである三井不動産の本社や、三越百貨店本店などが集まっていまるエリアとなっています。




常盤橋交差点から外濠通りを南側へ向かって歩いて行きます。再開発区画の敷地東側を通る道路に相当します。「大和呉服橋ビル」を見上げて撮影しました。壁面が緑化されていますね。




同じ場所から振り返って、常盤橋交差点方向を撮影しました。手前側を日本橋川が東西方向に通っていて、真上には首都高速都心環状線が通っています。




外濠通りと永代通りが交差している「呉服橋交差点」前から撮影した「常盤橋街区再開発プロジェクト」の再開発街区の全景です。正面に写っている全ての建物群が今後、撤去されることになります。




呉服橋交差点前から「大和呉服橋ビル」の全景を撮影しました。地上9階・地下3階建てで、1956年(昭和31年)5月に竣工したオフィスビルであり、来年で60年目になるわけですね。




交通量が非常に多い永代通りを西側へ向かって散策していきます。以前の再開発記事でご紹介した「新鉄鋼ビルディング」の再開発工事に合わせて、永代通り内も工事が行われています。




南東側から撮影した「日本ビルヂング」の全景です。地上14階・地下4階建て、高さ51メートルの規模となっていて、1962年(昭和37年)7月に竣工しました。こちらも完成後約50年以上経過していることになります。




日本ビルヂングとJXビルの間を通っている広場の全景を南側から撮影しました。前述の通り、再開発工事の中ではこの場所に「大規模広場」が整備されることになります。




2000年代後半まで日本ビルヂング内には日立製作所の電力事業本部や日本水産の本社機能が入っていましたが、現在はそれぞれ豊洲地区や西新橋地区へ移転してしまいました。




現在は信越半導体、信越化学工業半導体事業部、ルネサスエレクトロニクス、JFE物流、三越大手町別館、パソナなどのテナントが建物内に入っています。




1990年代から2000年代にかけては、東京駅周辺のオフィスビル街から主要な大企業が次々と他地域へと流出していく時代でした。東京駅周辺に建っているのは築50年近く経っているオフィスビルばかりであることもその流れを加速させました。




東京駅周辺を総本山とする三菱地所が今回の壮大な再開発計画の立ち上げを始め、丸の内や大手町で次々と高層ビルを建設しているのも、その危機意識があってのことと思われますね。




日本ビルヂングの敷地前から振り返ると、JR東京駅の日本橋口が目の前に広がっています。




日本ビルヂングの敷地東側に建っている「JXビル」を撮影しました。1970年(昭和45年)2月の完成当初の名称は「新日鉄ビルヂング」であり、新日本製鐵が本社を置いていましたが、同社は2009年に丸の内パークビルディングに移転しています。




地上20階・地下5階建て、高さ84メートルの規模となっていて、現在は新日本石油と新日鉱ホールディングスの統合持株会社として発足したJXホールディングスが入居しています。




日本ビルヂングの敷地南側の歩道を散策していきます。この辺りは歩道部分の道幅が非常に広く確保されています。




永代通り越しに、JR東京駅の日本橋口を撮影しました。日本橋口の周辺は既に再開発による高層化が進んできています。




再開発街区の南西角に建っているのが「朝日生命大手町ビル」です。その名前の通り、朝日生命保険の本社機能が入居しています。




朝日生命大手町ビルの高層オフィスビルを見上げて撮影しました。地上29階・地下4階建てで、高さ110メートルの規模となっていて、1971年8月に竣工しました。




東京駅周辺の高層化が始まる1990年代までは、この辺りでは最も高くて目立つ高層オフィスビルだったのですが、遂に取り壊されることになりました。




「常盤橋街区再開発プロジェクト」の地図です。

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