西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業・A地区「ザ・パークハウス西新宿タワー60」:工事進捗率10% 2015年10月6日
西新宿の高層ビル群の北西側の一帯、神田川に面した新宿区の西新宿五丁目地区は古い木造家屋が連なる住宅密集地帯です。防災性の向上と、新宿副都心に隣接している利点を生かした都心居住の場としての良好な居住環境の形成を目的に、事業が行われていて、この地域の一角では住民主導による再開発が進められています。再開発組合や三菱地所レジデンス株式会社などの企業体が主体となって、日本初となる地上60階建ての高層タワーマンション「ザ・パークハウス西新宿タワー60」が建設中です。高さは約209メートルで、タワーマンションでは日本で二番目に高い規模となります。1、2階は店舗やオフィス、3階から最上階までが住居(976戸)となります。また、敷地内には災害時の避難場所になる公園や広域緑地帯を設けられます。完成は2017年春の予定となっています。
西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業とは
新宿区の西新宿五丁目地区内の再開発区域は、JR新宿駅の西約1.2キロの距離にある、面積約1.5ヘクタールの区域となっています。古い住宅が建ち並ぶ住宅密集地帯だったのですが、1992年に地元の有志が再開発のための住民組織を立ち上げ、反対する地権者を粘り強く説得した経緯があります。やがて大手の開発業者が加わって計画は具体化し、2008年に都市計画が決定されました。
区域面積 約1.5ha
建築敷地面積 約9,350㎡
建築物の概要
・A1地区 地上60階、地下2階(住宅、業務・商業施設等)
・A2地区 地上2階、地下1階(集会施設、事務所等)
・A5地区 地上4階(業務施設)
住宅戸数 976戸
駐車台数 306台
神田川と十二社通りに挟まれた立地である「西新宿五丁目地区」の地図です。西新宿五丁目地区の北側一帯で再開発が計画されていて、今回はその中で赤く塗られている「A地区」がザ・パークハウス西新宿タワー60の敷地として一番先行的に再開発されます。
ザ・パークハウス西新宿タワー60の特徴
○日本最高階数を誇る超高層タワーマンション
マンションとして日本最高階数60階建て、都内最高となる高さ208.97メートルの超高層タワーマンションとなり、西方には富士山を望むことが可能となります。
○再開発の進展により旧住エリアとして発展する西新宿
グローバル企業を誘致する「アジアヘッドクォーター特区」の「新宿駅周辺地域」に、西新宿エリアは指定されていて、西新宿五丁目地区では、複数の再開発事業、防災街区整備事業の構想が検討されており、交通至便な西新宿のビジネス拠点に隣接する、新たな居住エリアの整備が進んでいます。
○エリアの防災性向上へ寄与する再開発
西新宿五丁目地区は、東京都が取り組む「木密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区に指定されていて、「西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業」はエリア内のコア事業として位置付けられています。木造住宅が密集し往来改善等の防災面の飛躍的な向上を遂げ、良好な居住環境と利便性を併せ持った地区へと発展させます。
敷地内には、木造住宅密集地域の再整備により、多くの緑と広場を備えた1900㎡の公開空地「結いの森」が誕生し、災害時には帰宅困難者の支援など、地域の防災拠点として機能します。
完成予想図です。
事業スケジュールおよび今後の予定
1992年6月 「けやき橋地区まちづくり有志会」発足
1995年2月 有志会を母体に「西新宿五丁目中央地区まちづくり推進会」発足
1997年1月 「西新宿五丁目中央地区市街地再開発準備組合」発足
2003年7月 「西新宿五丁目中央北地区市街地再開発準備組合」発足
2008年4月 地区計画の都市計画決定
2008年7月 第一種市街地再開発事業の都市計画決定
2011年3月 「西新宿五丁目中央北地区市街地再開発組合」設立認可
2013年3月 権利変換計画認可
2013年5月 工事着手(除却・インフラ工事含む)
2014年1月 建築準備工事着手
2014年5月 「(仮称)西新宿HOMETOWNプロジェクト」専用サイトオープン
2014年秋 モデルルームオープン(予定)
2017年秋 全体工事完了(予定)
主な事業関係者
施行者:西新宿五丁目中央北地区市街地再開発組合
参加組合員:三菱地所レジデンス株式会社、相鉄不動産株式会社、丸紅株式会社
特定業務代行者:株式会社フジタ、三菱地所レジデンス株式会社
コンサルタント:株式会社INA新建築研究所
設 計・監理:株式会社フジタ首都圏支社一級建築士事務所
施工:株式会社フジタ
「ザ・パークハウス西新宿タワー60」
事業名称 西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業
施行者名称 西新宿五丁目中央北地区市街地再開発組合
施行区域面積 約1.5ha
施設概要
A1地区
敷地面積 約7,530㎡
建築面積 約3,090㎡
延床面積 約103,908㎡
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
階層 地上60階・地下2階建て
高さ 約200m
主な用途 住宅976戸(事業協力者住戸含む)、店舗等
A2地区
敷地面積 約840㎡
建築面積 約330㎡
延床面積 約770㎡
構造 鉄骨造
階層 地上2階・地下1階建て
高さ 約10m
主な用途 集会施設
A5地区
敷地面積 約980㎡
建築面積 約220㎡
延床面積 約817㎡
主な用途 事務所
ニュースリリース:yahoo!!不動産の特集ページ
ザ・パークハウス 西新宿タワー60
プレスリリース:三菱地所レジデンス株式会社他5社発表の報道資料 2014年5月12日
「西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業」始動
プレスリリース:三菱地所レジデンス株式会社他5社発表の報道資料 2014年11月6日
「ザ・パークハウス西新宿タワー60」始動
南東側から、十二社通りの歩道から撮影した「ザ・パークハウス西新宿タワー60」の再開発工事現場の全景です。2基の工事用タワークレーンが出現し、鉄骨の組み立て工事が始まっていました。
地上2階分くらいまで鉄骨が積み上がっていました。
周辺には工事の音が響き渡っていました。周辺は閑静な住宅密集地帯が広がっています。
十二社通りを横断して、再開発工事現場へ近づいて行きます。
再開発工事現場の敷地南側を通っている道路を撮影しました。
東側から高層タワーマンションの鉄骨群の全景を撮影しました。これから鉄骨の高さが積み上がって、高くなっていくことになります。
2基の工事用タワークレーンを見上げて撮影しました。
「ザ・パークハウス西新宿タワー60」の敷地南側の道路を西側(神田川側)へ向かって散策していきます。T字路前から高層タワーマンションの鉄骨群の全景を撮影しました。
同じ場所から振り返って「十二社(じゅうにそう)通り」を撮影しました。新宿副都心の高層ビル群と、西新宿地区の住宅密集地帯の境界ラインの役割を果たしています。
敷地南側の道路は、再開発工事と併せて車道や歩道部分が新しくなっていて、歩きやすくなりました。
再開発工事現場の工事用フェンスが低いタイプなので、鉄骨群を見渡すことが出来ました。
前方にある高層オフィスビル群は、地下鉄丸ノ内線の中野坂上駅周辺に広がっている副都心です。
道路脇には工事用プレハブ小屋が設置されていて、再開発工事現場の敷地外に建っています。
南側から高層タワーマンションの鉄骨群を撮影しました。
南側から2基の工事用タワークレーンを見上げて撮影しました。背後には「新宿スクエアタワー」の高層オフィスビルがそびえ立っています。
再開発工事現場の南西前にやってきました。この周辺は「西新宿五丁目地区」の閑静な住宅密集地帯が広がっています。
この場所に地上60階・地下2階建て、高さ200メートルの高層タワーマンションが出現することになります。
ズームで撮影しました。
南西側から道路をもう少し西側へ向かうと、神田川に架橋されている「相生橋(あいおいばし)」前に出ることが出来ます。住宅街の中を神田川のせせらぎが流れています。
普段は静かなせせらぎの神田川ですが、杉並区や世田谷区一体で大雨が降ると一変して濁流となることで有名です。
再開発工事現場は、神田川が造り出した「氾濫原」の地形の中で建設されることになるのですね。
ズームで撮影しました。
再開発工事現場の北西側前にやってきました。
相生橋の一つ下流側に架橋されている「豊水橋(ほうすいばし)」前から撮影しました。
神田川の左岸側には遊歩道が伸びています。
神田川に架橋されている「豊水橋(ほうすいばし)」を撮影しました。すぐそばには再開発工事現場の敷地が広がっています。
北西側から再開発工事現場を撮影しました。
タワークレーンが建っているので、見つけるのは簡単です。
更に下流側の「淀橋(よどばし)」前から撮影しました。
神田川と十二社通りに挟まれたエリア一帯が「西新宿五丁目中央北地区」となっています。