ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

今日が満月だ。

2009年10月04日 | ガーデン

今日も1日お仕事を終えて、のーえんの心地よい風に吹かれながら、ふと見上げますと。


出て来ました、来ました。お~きなま~るいお月様。





やっぱり、今日が満月なのね~。昨日中秋の名月のお団子をいただいたけれど。





暮れたばかりの、茫洋とした東の空に、ほんのりと頬を染めたお月様。


いいね~。きれいだね~。





ハウスの向こうから顔を出した月。なんか見たことある…そうか。


ちょうど今時分、京都の親方の家の向こうの屋根から出てきたところを見ながら、暗くなった夜道を帰り支度したことがありましたっけ。眼下にはキラキラと京の街の灯がきれいでした。


そして、思い出したのは、月に照らされて輝く、あのやわらかな京都のやまなみ。


暗い空を背景に、低い稜線に樹々の緑がビロードのように照らし出されておりました。





いいなあ~。やっぱ、名月は。


名月には、舞台装置が必要なのよ。





月は、昇りたての月。かすかに色づいて、ぽてっと大きい。


月を、隠さない程度に、ほんの少し、ぼうっと薄い雲。


月の光が、暗い空に真珠のような光を放つ。





そんな空をそっと抱える、豊かな、やわらかな緑。


あるいは、降り注ぐ光をうけとめる、月見台。


またあるいは、あくまでも静かな、月を映して透き通る、池鏡。





そして、ひそひそとした虫の音と、ほんのすこしの香しい夜風。





今頃、大覚寺あたりでは観月の催しなんてやってるんでしょうね~。舟も出ちゃったりして、すてきだったよなあ~~~。


ましてや、桂離宮なんて、最高なんでしょうね~~~!いってみたあ~い!





そう言えば、地味なところでは、庭主が育った昔の家の月も忘れられません。


やっぱり隣は林で、夜、何となく勉強を終えて縁側から外を眺めると。


真っ暗のはずの庭が、なんとも美しく月に照らし出されていたのです。


それはもう、シュワーっと、光の粒が降り注ぐ音が聞こえそうなほど。





思わず外に降りて、しばらく裸足で庭の石の上を歩いてみたのでした。





やっぱり、名月にふくよかな緑は欠かせないのよ。ね。





☆今日のちび庭気温:19~24℃ でも、小さいときはどこまでも追いかけてくる月がこわかったのよね~。(^^;)