梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

領土問題と日本人のアイデンティティ

2011-02-17 08:10:14 | 雑記
アイデンティティを辞書で見ると「自己同一性」となっているが言葉の印象はもう少し広義の意味を含んでいそうな気もする、個人を自分と言う自己を確立する物とでも言うのか、独断で言うとコンピューターで言うプロパティの様な物か、
個人を特定する部分はハードのアドレス的な部分、どのドライブのどのフォルダに属していて何と言う物なのか、
そして其処に書かれているソフトの内容が個人の内面的な物になると考えると何となく全体像が見えて来る、
国旗はフラグであり、表示する時のアイコンのような物で他と区別する為にはかなり重要であり、勝手に作る事や替える事は出来ない、ましてや一部の知識人が言う様な「フラグは要らない」と言うのはシステム全体としては他と同様に扱うのは難しい。
国家の領土と言うのはドライブの容量やパーティションの領域だ、此れが他のシステムから簡単に侵害されてしまえばシステムは維持出来ない事は間違いないだろう。領土を侵されて何もし無いと言うのは言わばセキュリティの全く無いシステムと言う事でファイヤーウオールどころの話ではない、知らぬ間に進入されたと言う話では無く堂々と進入してきているのだ、セキュリティの甘い(無いとも言えそうな)システムは当然他のシステムの蚕食を受ける事になる、
此れは領土の問題に留まらず日本の国家と言う物の信頼性を著しく損なう事になるだろう、経済的、外交政治的にも当然だが国民のアイデンティティに対する裏切り行為にもなる。
アイデンティティの重要な部分にはプライドがある、誇りと言うものだが今「プライド」と言う言葉を使うと「プライドが高い」と言う言葉とセットになって認識される事が多くマイナーなイメージが有るが「気位が高い」と言う事とは違う、
「気位」と言うのは自分が他にどう見られているかと言う所が主になっているが「誇り」と言うのは「自尊心」と言う事で自ら我が身に向けたものでそれはポリシーに近い、他からどう見られるかと言う事で重要なのは其れがどう言う内容かと言うより一貫したポリシーが無いと言う事の方だろう、其れこそ自己の確立が無いという事になる。
政治を司る方に一貫したポリシーを聞いたら「権力の座に座り続ける事」と言った返事が来そうな感じがする、
管総理大臣が尖閣問題の当時「党代表の問題が大変で疎かになった」と言っていたが国家の舵取りを任せられた人間が「誰が舵輪を握るか揉めていたから座礁してしまった」と言うのではとても任せて置けない、事の重大性を余りに認識していない、浸水は止められていないどころかどんどん穴は広がっている、しかし未だ誰が操舵するか決まっていない、
取敢えず握っている筈の総舵手は舵輪を持っていない様だ、大波が来たら船首は波に向けないと横波を受けたら船はひとたまりも無い事位誰でもわかる事だろう。