梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

豊かな暮らしを考えると

2011-05-01 10:10:13 | 雑記
何日か前、ラジオのコメンテーターで経済学者と言う人が今回の震災後の日本の有り方を話していた、「イギリスは経済的には周回遅れのランナーだが時々周回遅れではなくトップを走っているんじゃないかと錯覚する、それは経済でトップではないが生活を楽しむ豊かな精神生活にある、
金は無くとも夫婦でゆっくりとお茶を楽しんで質素な生活をよしとする国民が多い、日本人も経済は多少減速しても豊かな精神生活を楽しむ様にしたほうが良い」と言う趣旨だったが、そんな悠長な事を言える状況の人達はほんの一握りだ、
贅沢を言う気は無い、そんな生活が出来れば自分には桃源郷だ、
立って半畳寝て1畳と言う、幸か不幸か日本人は世界的にも永く生きる、決して「長寿」ではない、単に「長命」だと言う事だ、殆どは年寄りが二人で生活を送る、これで「寝て二畳」だ、着る物も多少はある、箪笥位は要る、これでもう1畳、食事のテーブルは折畳んでしまったとしても食器を置くスペースを考えれば又一畳、トイレも要るだろう、洗濯もしなければならない、こう銭湯が無くなれば風呂も要るだろう、なんやかんやで6畳と台所と風呂が付いて大体月6万位掛かる、
電気ガス水道でどう切り詰めても1万を超える、歳を取ると具合の悪い所も段々増えてくるので病院に行く事が多くなる、一人1万掛かれば二人で2万、何もしないで9万は最低掛かる、これに当然食事は出る、1日副食費と主食で千円で暮らしても3万は掛かる、この程度の部屋でも更に歳を取ると借りられない可能性もあるが取敢えずこの程度で生活が可能だとしても仕事が終えて残りを20年だとすれば3千万はいる訳だ、
国民の預貯金平均は2千万程度だと言うがこれは億を超える資産家の預貯金も含めた平均であり
預貯金どころか所得が無い人間は平均を出す数に入っていない、国民の平均所得額は所得のある人間が対象だ。それでも未だ1千万は足らない、貯金が減れば不安になるから余計に金を使わない、経済は停滞する、税収は下がると言う悪循環だ。
国民年金は月最高で6万程度だ、つまり夫婦とも貰って何とか赤にならない程度の生活設計だ、「庭を眺めて夫婦でお茶を楽しむ」には取敢えず「庭がある家」がローコストで手に入らないと最初から無理だ、家賃が高い分税金も高いと言うかも知れないがそうなるとぞのぶんは家賃に乗せられているのだから結局店子が税金を負担している事になる、所得税・消費税・そしてこう言う付けまわしの税金も払わされる低所得者が上に行くのは難しい構造になっている
経済発展は企業が大きくなる事に正比例し、経済の停滞は庶民にその殆どが降りかかる、
意識改革は庶民レベルの話ではなく資産階級に必要な事なのだ、

近くのアパートだがもう10年以上こんな具合だが痛まない物かな?未だ2世帯住んでいるが湿気は大丈夫か心配になる、