梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

悪代官と越後屋

2012-08-01 18:10:17 | 雑記
イギリスの経済紙にGEのCEOが「原発は経済的に正当化するのが非常に困難だ」と発言したという記事が出ていた、GEと言えば原子炉のトップ3の一角を担って来た会社である。
「天然ガスが非常に安くなり、いずれかの時点で経済原則が効いて来て原発が経済的に見合わなくなる可能性がある」「世界の多くが天然ガスと風力か太陽光の組合せに向っている」と述べた、
日本政府と経済界は「原発は電力コストが格段に安い、安全は確保出来る」と言い続け「安産の確保」の証明は全くしていなかった、聴き様によっては「コストを下げる為に何万分の一かの確率の危険性は犠牲にしても仕方ない」と取れるような発言が続いている、
この「原発は安い」と言う事も原料のウラン自体全面的な輸入であり、その価格は全く発表されていない、原子炉の維持経費も正確には分らない、電力三法で支払っている助成金の合計も計上しない、原子力村の人員や組織に出る経費も計上しないでどうして「コストが低いのか」全く分らなかったが世界は既にその数字のおかしい事にとっくに気付いていて原子炉のメーカーですらこう言う発言をしている、
この状況に経団連、電力各社、野田政府はどう言うコメントを出すのだろうか、恐らく全く無視を決め込むのだと思うが国民を余りにも舐めているとしか言いようは無い
経済的な負担を甘受しても危険な原発は止めろと毎週の様に永田町に数万人規模の民衆が集まっているのだ、これ以上の横暴は北アフリカ諸国で起きている様な、シリア情勢の様な暴動に行かないと政治が変らないのか
日本は力で時の政治に対抗すると言う事をしないで来たがそれは時の政府が民衆の声を聞いて柔軟に舵を取って来たからだ、幕末維新は「幕府が庶民を苦しめたから起きた」訳ではないのは周知の事だ、海外の情勢や地方自治の不満、近代化に追いつけなかった幕府が自壊しただけで民衆の大半は徳川300年の施政に大きな不満があった訳ではない、民衆の不満が幕府に向いた事は精々大塩平八郎の乱くらいだろう、私腹を肥やす輩に自治政府(各藩)も幕府も厳しく対応し今の様な官僚組織で腐敗臭がする様な事態は永くは続かなかった、
今は日本の永い歴史の中で最悪な状況かも知れない、
あくどい商人と政治をしないで私腹を肥やす悪代官と言う形はまさしく時代物で良くあるパターンその物だな、水戸黄門か桃太郎侍でも出てきてバッタバッタと成敗して欲しい物だが幕府そのものが商人と結託していては忽ちつかまってしまうか、