大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

ラ・カント(フレンチ/西天満)

2007年05月14日 01時55分55秒 | フレンチ
 西天満の路地にある、隠れ家なレストラン。メンソールは偶然に見つけていろいろと情報をあさってみたりしたんだけど、あまり露出してない様だ。ブログなんかもいくつかみつけたが、ランチレポートばかりでディナーレポートは見つけられなかった。判ったのは、グランドオープンは2004年7月。シェフの加藤さんは『ラ・ベカス』や『カランドリエ』で修行されたこともあるらしいと言うこと。

 不思議なもので、店構えを見るとその店が美味しいのかそうでないのかが何となくだけど判る様になって、たぶん旨いはずだという思いがあって行ってみた。

 店の前には砂利が敷かれた庭の様なスペースがある。大きな扉を開けると、やや照明が落としてあり、落ち着いた大人のムードを醸し出してくれている。テーブルには、この日のメニューが置かれている。すでにコース料理を予約していたので、席についてしばらくするとアミューズが運ばれてくる。次に、メニューには書かれていない料理が…。黄ピーマンとパッションフルーツを合わせてムース状にした物にポアロネギのクリームソースを添えて、キャビアを散らしたもの。メンソール的には、もっとしっかりクリーム味が好きなんだけど、このさわやかさにはクリーム系の味や食感はあまり主張しない方がいいのかもしれないと納得させられる一品。それ以前に久々に、本当に久々にどきっとした一品だった。

 オードブルは、沖縄県産、車エビと新玉葱、ホワイトシメジのマリネ、完熟トマトのソース、パルマ産生ハム添え。マリネと言ってもそれほど酸味は主張しない。完熟トマトのソースと言ってもトマト味一色に染まっているわけではない。新玉葱が優しい甘みを出し、小振りの車エビのプリプリした感覚とのコントラストがあり、それぞれの食材の主張が決してケンカすることなくハーモニーを奏でている様な感じ。それでいて渾然一体というわけじゃない。ちゃんとそれぞれの味がわかる。

 魚料理は、長崎県産、イサキのポワレ、米茄子のプレゼ添え、ベルモット酒風味のソースブールブラン。こちらは意外とあっさりな味。そしてピンポイントでアクセントのきいた味。ゼンマイの苦みが心地よく、ホタルイカの食感がセクシーだ。メンソールはこのころ、すでに一本目のワイン(白)を飲み干していて、二本目のワイン(赤)に突入していた。このペースで行くと、三本目に突入する可能性が大だったので、最初に予定したワインから変更した。結局三本目はハーフサイズになったけど…。

 肉料理は、北海道産、十勝牛、フィレ肉のステーキ。正直にシンプルに肉が旨かった。このステーキとワインだけで時間が過ごせそうな気がする。

 デザートは、メロンの軽いコンポート、オレンジのソルベ添え。最後はコーヒーか紅茶にプティフールが付く。これで5,500円というのは納得&満足。

 サービスは女性一名なんだけど、なかなかいい感じ。若干料理と料理の間隔が長い様な気がしないではないが、大勢で訪れるなら談笑できるからいいのかな。会話は料理の最高のソースだからね。



(店  名) ラ・カント
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 北区西天満4-2-12 ドムール天満一階
(電  話) 06-6363-1131
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:00
(定 休 日) 日祝
(ウ ェ ブ) http://www.cocoalde.jp/shoptop.aspx?=48#tenpo
(備  考) 完全禁煙
コメント (1)
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