風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

辿る旅Ⅱ

2014-12-21 23:14:07 | 日記
先祖のお墓を後にして向かったのは斎宮歴史博物館

幼いころ母と訪れた斎宮の思い出は


近鉄電車を漕代で降り

祓川に沿って少し登った先の親戚を訪れた


当時の田園風景は豊かな水の溢れたところであった

自分の育った里では


我田引水のごとく水番をしなければならない程

両親の苦労を見ていたから


こんなに水があればと畦道を通ったのを思い出す

あの時はちょうどお盆のころで


埋葬であったし新盆を迎える儀式も初めて見るもので

クーラーなどのない時代開け放された窓から見える


夜の墓地のその営みは恐ろしくあり神秘的なものだった

今その光景はぼんやりしたものである


不思議なもので車で走る今

小さな足で歩いた昔にその頃に歴史の残る斎宮が


そこにあったなどと想像もできないことだった

その斎宮を見てみたいと今度の旅の目的もあった


広大な敷地に歴史博物館や発掘された史跡

これから先再現されようとする歴史


ゆっくり再訪してみたい斎宮の歴史ばかりでなく人々の

新盆の儀式なんかも面白い歴史だと思う


次の目的のために

その夜は鳥羽のホテルに泊まった




コメント
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