風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

閉じられた日記

2015-04-07 07:11:09 | 心理と真理

もう随分前のことだけど
あるTVで番組に感化されて夫と交換日記をすることになった

当時夫は病床に在って自宅療養中
わたしといえば会社と家の往復の日々

100均の小さなノートに書き始めた交換日記
ある日娘たちが読んでもいいから書いてもいいとなり

4人の娘が加わって家族日記となり闘病日誌となって
8か月後のある日でその日記は終わってる


そしてある日からは閉じられたまま開けなくなった
感傷が後戻りして娘も私も動けなくなるから


そろそろ
開けていいのか

だってその日記の夫の分は実に面白い
たったベットの上の世界に娘も私も笑った

夫は素直で娘婿が見たら誰それさんが見たら気を悪くするよと言ったら
面白みがなくなり

少し書き始めていた絵も同じ題材を娘婿が描いて
○○君の方がうまいなんて言ったらそれもやめてしまったり

私はつまらないことで夫の楽しみを奪っていた
きっと夫の楽しみばかりでなく子育てにおいて

大切な芽を摘んできたのだろうと思ったけれど
私の性格は変わらずに相変わらず後ろ向きで否定的である


その交換日記をいつか読み返す日が来るのだろうか
またある本から影響を受け読む人の居ない夫宛の手紙を書き始めてみたけれど

これはますます暗くなり止めた
日記は淡々とあったことを書くのが日記と思うけれど

私は感情ばかりを書き続け
後になって読み返すと何を書きたかったのさえ分からないのだ

夫が私の帰りを待ちわび
私には寡黙だったのが荒い呼吸で話しかけてくることに

疲れて帰って来たのに少し黙れなんて心の中で呟き
TVネタばっかり自慢げにしゃべるななんてと思ったりした


家に帰ればひとりで過ごす時間の多い今
夫の喋ることを心で聞いてればよかったなどと思う

私は自分勝手でわがままでこらえ性のない人間だってことがよくわかった
それを受け止めていてくれたのは夫だったってこともよくわかった


今日から夫の絵に挑戦します
感情移入しないで淡々と描きたい







コメント (1)
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