風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

姥捨国の構築③

2016-12-23 02:13:38 | 原発反対
姥捨て山の住民はその昔新天地を求めて
移住した開拓民のように働いた

汚染土を取り除き農地に開墾し
あらゆる野菜や果実に花の種をまいた

この世で・・・はこの世で・・・
のように

放射線を吸収しない作物や
放射線を中和させるような植物を求めて

海藻の中に苔やシダそれに微生物

あらゆるものの中で
放射線と反応するものはないかと求めた

原子力発電所が建設されなかったら辺境の地
その中に建つ発電所を望む景観は

都会であくせく働いてきた人々に
おふくろの懐を思い出させるものがあった

もとエンジニアも漁師も科学者も主婦も学者も
忘れかけていた損も得もない純真な心を得

子供の頃に駆けた野山を美しいままで残したい
という思いに駆られていった

介護施設に入所していた人の中には
この環境の中で元気を取り戻すものがいた

財産を捨て裸になるということは
身体ばかりでなく心の無駄も脱ぐことだった

欲や見栄がなくなり
報酬のない作業は優しさと希望を産んだ





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