CubとSRと

ただの日記

地下街を歩く 殿軍放棄

2024年06月10日 | 日々の暮らし
 5月25日(土)

 昨日、暑い中を結構歩き回って、思った以上に歩くのが疲れるものと感じた。
 歳を取ったからだろう、いや、暑さのせい?それとも人熱(ひといきれ、ってのはこう書くんだそうだ。草いきれは草熱と書く。人の熱や草の熱でムッとすることを言う)のせいか。
 一番の問題はほとんど地下街(地下通路と言った方が良いくらい天井は低く、道幅も狭い昔からの地下街が半分)を歩いたこと。歩くのが遅く、人は多く、飲食店が多かったからか通行人の歩き方が気儘過ぎる。
 それに加えて聞こえてくる言葉は御多分に漏れず隣りの大国の言葉。
 特に耳障りに或いは喧しいと感じるのは、大声で喋っているからというわけでもないらしい。他の言語にはない四声のせいだろう。
 文節に音階があるのなら歌みたいで時には心地よく聞こえるかもしれないが、漢字一文字が高低抑揚を以て発せられるために、旋律にならずただ単に忙しそうに聞こえる。悪く言えばけたたましく聞こえる。これが「あ~っ、うるさい!」という一言だけの感想になる。

 回転数を落とせばよい。
 京劇のようにゆっくりと声を張って発声すれば貫禄が出てなかなか立派なんじゃないか。北朝鮮のベテランアナウンサーみたいに。または歌舞伎役者みたいに。別に日常生活で見得を切れ、なんて思わないけど。そんなことしたら功夫映画みたいになるし。

 今朝になってみると思ったほど疲れは残っていなかった。それ以上にまだ二十代だった頃も、同じ道を歩いて同じ程度の疲れを感じていたことを思い出した。人に合わせて行動することのストレスが大きかったということだろう。
 そう考えるとあの有名な日体大の「集団行動」ってのは、ストレスの塊・壁を超えた物凄い精神鍛錬になっているんだろうな、と。

 朝食は「ビゴの店」で買ったバゲット、4分の一本。例の玉葱炒めにミニトマトやウインナーソーセージも入れてみる。食いごたえがある。

 やや遅くなったが出る準備をする。
 この頃決まりのようになっていた隣市の道の駅に向かわず、北の東条の道の駅を目指す。
 用を足して西脇の道の駅に向かう。

 串物の店を開いてなかったので、すぐ引き返し、南下。

 帰り掛け、衝原湖の駐車場に入る。
 そのつもりはなかったのだが、御坂あたりから車が十台近く並んでいる殿(しんがり)軍になってしまった。
 はるか前、先頭は見たこともない大きなタンクローリーが走っている。
 間違いない、この列の殿軍を務めるということは、これから5キロ以上ノロノロ運転に追従せよということだ。隠忍自重、ひたすら「押忍」の心が要求される。そんなのはまっぴらだ。ほぼ無意識に駐車場へ左折。

 何があるか分からない。曲がった先に牛乳配達の大きな箱を括りつけた、いかにも好事家の持ち物らしいカブが停まっていた。1964年のカブだそうだ。古びた雰囲気のままでしっかり走るように修復したらしい。
 これは珍しいものを見るきっかけを作ってくれたタンクローリーに感謝しなけりゃ。
コメント
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