5月27日(月)
予報通り朝から雨。それに加えて風も強い。とてもじゃないけど散歩には出られない。
それ自体は喜ぶべき(?)ことなのだが、一つ今日は問題がある。
雨が降っていても生ごみを捨てに行かなきゃならない。
ここ一二年、早寝はともかく早起きは実行できているから、収集時間までにはちゃんと持っていけている。
しかし今日は雨。それも強めの雨。傘さしてゴミ袋持って行くのは大変だ。風もあるし。
片手にゴミ袋、片手に傘。
収集所に着いたら一旦ゴミ袋を置いて傘が飛ばされないように畳み、収集所の二枚重ねでそれぞれに竹竿の重しが付いたネットを、雨に打たれながら両手で持ち上げ、大きく奥に押しやって初めてゴミ袋を置ける。
置いたらまたネットを掛け直してゴミ出し終了。
雨降りの日はこういう手順が何とも面倒だ。「散歩のついでに」と言った気軽なつもりでは持って行けない。
ちょっと探すのに時間がかかったが、雨具を見つけ出して頭からかぶる。
これで傘を差さなくてよい。ゴミ袋一つ持って「よし、これで安心」と家を出る。
雨が小止みになってからなので9時15分くらいだったろうか。
数十メートル先、東高西低の下り坂の先に見えるゴミ集積場は何だか妙にスッキリしているように見える。ん?嫌な予感・・・
やっぱり。既に収集車は来た後だった。
小雨に濡れながらすごすごとゴミ袋一つ持って帰る。
雨に濡れているから家の中なら玄関にしか置けない。外に置くという手もないではないが、雨は今日明日と続くらしい。それも強い風と共に、だ。
野犬が入ってくることはないし(この辺には野良犬は居ない)、野良猫も袋を破って中身を、ということはしない。
けど、最凶の「奴ら」がいる。これまで集積場のゴミ袋を散々に突き破り中身を道にぶちまけていた奴らが。あいつらは空から監視しているから油断がならない。
数年前、カブで淡路島一周をした時、鳴門大橋の見える丘の上の道の駅で、持ってきた弁当を広げたら、殺気を感じた。
ここは観光名所になっている道の駅だ。そして人間の食べ物を搔っ攫う鳶の名所だ。あいつらは空を旋回しながら人間の食べ物を狙っている。
殺気を感じたのは、のんびりと空を遊弋している割にその姿が大きく見えたからだ。それくらい人間に近いところを飛ぶのは獲物を見つけたから。
鳥の狩猟法は大体決まっていて、背後から襲ってくるのが一般的。鳶も例外ではない。背後が木々の生い茂った急斜面なら、前だけ注意していればよい。
とは言え、この時はすっかり人間に慣れた奴らだから正面からも襲ってくるかもしれない。気を許さず連中の飛んでいる方を見ていなければ、いつ急降下してくるか分からない。
幸いこの時は弁当を奪われることはなかったが、当然ゆっくりと味わって食べることは出来なかった。
一口頬張るごとに奴ら以上に丁寧な監視活動を続けなきゃならないから、弁当の味なんて分かりゃしない。
(続く)