3月31日
昨日、家に帰る時、カブのステップが動くことに気付いた。
実はもっと前から、心なしかステップがほんの少し動く様な気はしていた。
でも、元々神経の鈍い奴だから「ほんの少し」、なんてことを「気が付く」ほど繊細な感覚は持ち合わせていないだろう、振動を「ほんの少し動く」と思い入れたっぷりに勘違いしてんじゃないか?
だから「後から調べてみるか」、なんてことは考えもしないままに昨日まで過ごした。けど、明らかにこれは動いている。
家について、珍しくそれをちゃんと覚えていた。
いつもサイドスタンドで停めている。この時もそうしてステップを手で動かそうとしたのだが、別に動く気配はない。
それがサイドスタンドを上げ、車体を起こしてやってみると数ミリながら確かに動いている。「こんな『あそび』は、なかったよな」。
第一、「ステップに『あそび』」、なんて怖いだろう。
いずれにしても、サイドスタンドをもう一度出して少し強めにやってみると、両方のステップがサイドスタンドと共にグラグラしている。
ということはステップは左右独立したものではなくサイドスタンドと一体になったものがボルトで留めてあるだけ、ということなのか。
「何を今さら大発見みたいに」、と笑われそうな話だが、メカ音痴だ、20年以上もカブに乗ってきて、そんなところを見ようという考えなんて全くなかった。
下を覗き込もうとしたが、地面から30センチも離れていないバイクの底部だ、まず見ることはない。何より膝をついたくらいでは見えない。見ようとすれば頭を地面に接触させるくらいに屈まなければならない。屈むより寝転んだ方が早い。寝転ぶなら着替えてこなきゃならない。
ヘルメットをかぶったままそれをしようとし掛けて、思いとどまった。ヘルメットをコンクリートの床にぶつけてしまう。
「明日、だな」
着替えて、改めて、とも思ったのだが、やめた。
でも、未練がある。何とか確認だけでもしておく方法はないか。
「そうだ。鏡を使って覗き見れば」と気が付く。
ガレージ内に掛けていた鏡を下に入れて見た。
何と、4か所で留められているらしい。そして、そのうちの2か所のネジがない。右側2か所だけが残って、それも相当に緩んでいるからグラグラしていたんだ、と分かる。
これでは自分で増し締めなんてできない。何より「ネジがない」。
まあ、走っているうちにステップごとなくなって、勿論サイドスタンドもセットでなくなって、大慌て、大事故にということにはならないと思うけど。まだネジは二つ残ってるんだから。
ネジ二個一緒に吹っ飛んでしまう、なんてことはないだろうから。
・・・・・甘かった。大甘だった。
(以下次回)
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