宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

七ヶ宿源流米が食味コンクールで三年連続入賞!

2010年12月20日 15時09分51秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
平成22年11月20~21日に島根県松江市で開催された第12回米・食味分析鑑定コンクール国際大会(主催:米・食味鑑定士協会)において,七ヶ宿町の七ヶ宿源流米ネットワーク代表である梅津賢一さんが出品した「たきたて」が環境王国認定産地部門で金賞を受賞しました。
 梅津さんは,第10回大会の「やまのしずく」に引き続き,2回目の栄誉に輝きました。
 また,七ヶ宿源流米ネットワークとしては,昨年の第11回大会でも同会員が出品した「やまのしずく」と「たきたて」が特別優秀賞を受賞しており,同大会において三年連続の入賞となりました。
 七ヶ宿町では,七ヶ宿ダムの水源の環境を守りながら,水田へのカキ殻施用,用水路へ木炭の設置,特別栽培により生産した米を「七ヶ宿源流米」としてブランド化を進めています。生産者で組織する七ヶ宿源流米ネットワーク(会員9人)では,食味の向上を図るために,土壌分析や生育調査の結果に基づいた施肥や水管理等に取り組んでおり,その努力が成果となって現れました。
 11月30日からは仙南地域の食材の魅力を詰め込んだ駅弁「みやぎ蔵王弁当」が仙台駅等で販売となり,そのメイン食材として,七ヶ宿源流米「やまのしずく」が採用されています。
 同ネットワークの会員は,七ヶ宿源流米の品質と食味の良さに自信を持ち,多くの方々に味わってもらいたいと,今後の販路拡大に期待しています。
 普及センターでは関係機関等と連携しながら,今後も七ヶ宿源流米ネットワークの取り組みやブランド米の確立に向け支援していきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班班 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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わたり花講座(IPM編)を開催

2010年12月20日 11時09分47秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 亘理農業改良普及センター管内では,カーネーション生産者のエコファーマーとしての取り組みをきっかけに,防虫ネット現地試験など環境に配慮した取り組みが少しづつ広がっています。
 このような中,11月19日,管内花き生産者を対象にIPM(総合的病害虫管理)をテーマにした研修会を開催しました。管内のカーネーション,きく,トルコギキョウ生産者12名と関係機関8名が参加しました。
 講義では,農業・園芸総合研究所から「花きにおける総合的な病害虫管理(IPM)技術について」のテーマでハダニ類,アザミウマ類,オオタバコガ等花き害虫に効果的な農薬使用のポイントと物理的防除(防虫ネット,粘着ロール,UVカットフィルム等)について詳しく説明をいただきました。
 今年,管内では,オオタバコガの発生が多く,防除に苦慮した生産者も多かったためメモを取りながら真剣に聞く姿が見られました。
 事例報告では,名取市のカーネーション生産者が3年間取り組んだ防虫ネット実証試験の結果を報告しました。
 試験を実施した生産者からは,「防虫ネットを展張することによって殺虫剤を36剤(H20実績)から30剤に減らすことができた。しかし,暑さのため日中のハウス内での作業は難しく感じた。温度測定の結果をデータで見てみると,展張しないハウスと比較してほとんど温度差はなく,カーネーションの品質面でも問題がなかったことから,ハウスの方向や風向きを考慮すれば換気扇等で改善できるのではないか」と率直な意見の発表がありました。
 情報提供では,アリスタライフサイエンス株式会社より「花きにおける天敵利用について」情報提供がありました。
 ハダニ類の天敵利用については,ミヤコカブリダニ,チリカブリダニの特徴や利用方法,さらには,品目毎に愛知県等の先進県の事例の説明がありました。生産者からは「稲刈り時期など農薬散布が手薄になる時期に天敵は効果的なのでは」「価格が高いので費用対効果の面で導入可能か検討していきたい。」という感想が聞かれました。普及センターでは,実証ほ等を設置し管内で今後,導入可能か検討していきたいと考えており,継続的に花きの生産技術の向上に向けた活動を支援していきます。
<連絡先>亘理農業改良普及センター 0223-34-1141

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