宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

栗原食材生産現場見学会を開催

2010年12月03日 16時46分32秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 11月10日(水),栗原地域で生産する食材を食関連事業者の方々に紹介することにより,生産者と実需者の交流を深め,利用促進を図るために「栗原食材生産現場見学会」を開催しました。
 当日は,仙台市内のホテルのシェフ,食品卸,加工業者等,10名が参加し,活発な情報交換が行われた。
見学した生産現場は,なめこ,ベビーリーフ,ねぎ,りんごの栽培団体や農家で,それぞれ生産の特徴をPRし,加工品等への今後の取り組み,取引の方法について説明がありました。当日,それぞれ試食品やサンプル等の提供が行われ好評でした。
 昼食には,農家レストランでの地場産食材を使った地域料理のバイキングで,シェフらもレシピを聞くなど,活発に情報交換が行われました。

特に,なめこの軸の商品化や利用について関心が強く,生産者も商品化に向けた加工品の試作をしていくことになりました。
 参加者からは,食材の活用について検討を行いマッチングを今後もお願いしたいとの声が多く,普及センターでは,さらに情報提供と地域食材の紹介の機会を増やしていきたいと考えています。

ねぎ出荷調整

なめこの試食品

りんご収穫・試食

バイキング料理の一部
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班・技術次長    
TEL:0228-22-9404  FAX:0228-22-5795・6144


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栗原の農商工連携をテーマに宮城県指導農業士会交換交流会開催

2010年12月03日 16時34分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 本交流会は宮城県指導農業士会(会長 大内喜一郎)が主催,地域の農業士や農業関連施設等の技術と経営状況を研修し,情報交換することにより,指導農業士活動の推進を図ることを目的としており,平成22年11月10日(水)~11日(木)に栗原地域で開催されました。
 当日は大内会長ほか,指導農業士13名,県関係者4名の計17名が参加しました。栗原農業士会が研修内容を企画,農商工連携をテーマに①「くりはら直売館よさこい」②「株式会社 愛宕産土農場」③「有限会社 川口グリーンセンター」④「指導農業士 白鳥一彦氏」を視察しました。
 「くりはら直売館よさこい」は, 食品関連会社5社((株)ダイチ,(有)えびす,(有)郷芯,(有)パレット,(有)もちっ小屋でん)で運営しており,もちっ小屋でんの狩野千萬男代表取締役社長より,本施設の設立経過と事業,運営体制について説明がありました。また,狩野社長は,自らが稲作農家であり,「お米は働きもの」を経営指針に地域農業の6次産業化に取り組んでいること,一迫商業高等学校と連携して数々の新商品を開発し,地域の人材育成を図っていることなど話してくれました。
 「(株)愛宕産土農場」は,集落営農の取り組みである「愛宕生産組合」を経て,平成19年に設立しました。菓子製造業の(有)パレットと連携し,地域特産物である「ずんだ」を開発,パレットで販売しています。佐藤社長は,パレットからは色の良い豆の提供を求められるなど,実需者の視点での生産が求められるが,1次加工した枝豆のニーズはあり,さらに生産や販路を拡大したいと話していました。
 「(有)川口グリーンセンター」は指導農業士の白鳥正文氏が代表取締役を務めており,地域農業の担い手として,高齢化により水田耕作ができなくなった農家から田を借受け,104戸52haの水稲受託経営を行っています。その他,スプレー菊の栽培,農産物直売所の運営などの多角経営に取り組んでいますが,さらにパンづくりの専門家と組んで米粉ビジネスの拡大に着手してるとのことでした。
 白鳥一彦氏は,第58回全国農業コンクールで「クボタ賞」,さらに平成22年度全国優良経営体表彰において農林水産省経営局長賞を受賞した宮城県を代表する土地利用型農業経営経営体であり,水稲と大豆の大規模経営で高い収益をあげています。生産技術の高さに加えて,ハンドリングの部分で機械をうまく利用,最少の労働力で経営を行っていること,また,機械のメンテナンスが十分行われていることなどが高い収益性の秘訣であると考えられました。
 県内各地から集まった指導農業士の方々は,栗原市において積極的に農商工連携が進められていることを初めて知り,高い関心を抱いていたようです。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404  FAX:0228-22-5795・6144


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「平成22年度あぐりロマンレディース仙南~人・くらし・いきいき活動交流会~」開催

2010年12月03日 15時25分59秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 11月16日(火)に大河原合同庁舎で,「平成22年度あぐりロマンレディース仙南~人・くらし・いきいき活動交流会~」が開催されました。主催は仙南地区生活研究グループ連絡協議会で,管内7市町の会員約80名が出席しました。この活動交流会は,食育を含めた地域活動に関する多岐にわたる知識を習得するとともに,相互に技術交流を行い,農村文化の継承と創造に活かすことを目的に毎年開催されています。
 午前に行われた作品展示は,各市町の会員が作った「自慢の品々」をテーマにした作品が展示され,地域の特色ある料理や加工品等が並べられました。どの作品も地域の特長を活かしたものばかりで,お互いに試食,談笑するなどしてにぎやかに情報交換を行いました。
 この他にも,各地区から持ち込まれた野菜・花・農産加工品などの展示・交換会が行われ,地域の特産物等が紹介されました。午後は蔵王町生活研究グループ連絡協議会の会員が講師となり,「風呂敷の活用」について技術交換が行われました。
会員は今回の交流会を通して,各自が気に入った加工方法を習得するとともに,地域の食育活動の活性化や相互の更なる技術向上に一層意欲が湧いたようです。
 普及センターでは各種情報の提供等により今後も生活研究グループの活動を支援していきます。


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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第2回キャリアアップ講座開催!

2010年12月03日 12時52分35秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 登米普及センターでは,女性農業者起業活動支援事業の対象である米山加工クラブあぐりを対象に,11月18日(木)に第2回キャリアアップ講座を開催しました。
 今回は,県産大豆にこだわった豆腐作りと,多様な販売方法を実践している亘理町のマルト食品株式会社を訪問し,佐藤社長から直接お話を伺いました。
 佐藤社長は,20数年前に県内の豆腐店を営む仲間と共に「宮城の手づくり豆腐の会」を立ち上げ,ミヤギシロメを使った手作り豆腐の普及に尽力されてきており,当時の苦労話や現在の豆腐専門店「豆達人」の取り組み等について,丁寧な講話をいただきました。
 また,意見交換では,あぐりの会員が抱える豆腐作りの技術的課題に対して,丁寧なアドバイスをいただき,改善点の発見につながり,今後の品質向上が期待されました。
 普及センターでは,今後も女性農業者の起業活動を支援していきます。

   宮城県登米農業改良普及センター
   〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
   電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
   E-mail: tmnokai@pref.miyagi.jp

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真っ赤なスイーツを召し上がれ!「くりはらのりんご祭り」開催

2010年12月03日 09時18分38秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 去る11月25日,栗原合同庁舎1階ロビーにて,栗原市果樹連絡協議会主催による「くりはらりんご祭り」が開催されました。
 栗原は宮城県でも県北に位置し,夏は太陽の光をサンサンと浴び,秋の冷涼な気候が,実のしまった真っ赤なりんごを作りあげる,まさに品質の高いリンゴが穫れる地域です。
 栗原市果樹連絡協議会では,一年間のりんごづくりの成果を見ていただくため,生産者が丹精込めて生産したりんごを競い合う「りんご品評会」を開催し,22点の自慢のりんごが出品,展示されました。審査は栗原市,栗っこ農業協同組合,栗原農業共済組合,普及センターの職員が,厳正に審査し,6点の入賞者を決定しました。
 本年度は春の異常低温,夏の異常高温・少雨と,りんご栽培には大変厳しい気象条件下であり,栽培者を悩ませる年であったのにもかかわらず,出品されたりんごはどれも非常に素晴らしく,本当に審査員を悩ませる品評会でした。
 また,即売においては準備したりんごはすべて完売,「くりはらりんご」のよいPRとなりました。
 栗原のりんごの特徴はなんと言っても「完熟」であること。これからもその特徴は守り続けていきたいと,本行事をとおして改めて認識を深める生産者の皆さんでした。
 普及センターでは,今後もこのような活動を支援しながら,栽培者の生産意識向上につなげられる様,組織を支援して参ります。

 
品評会における厳正な審査の様子


完熟りんご即売コーナー


表彰授与式の様子

 

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404  FAX:0228-22-5795・6144


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高度技術習得による新たな商品開発への展開 「果樹加工経営学習会」

2010年12月03日 09時02分59秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 栗原管内では女性起業家を中心に多数の農産加工品が生産され,直売所や催事等で高い販売額を上げ,農業経営の重要な位置づけとなっています。
 しかし,その加工技術は伝統的手法や自己流の製法で製作されたものが多く,品質そのものに問題があったり,販売品としての清廉さや消費ニーズ,流行をとらえ切れず,販売が伸び悩んでいる商品も少なくありません。
 そこで,プロの基本的技術,応用技術,ワンランク上のテクニックなどを学ぶことにより,商品の品質改善とともに,あらたな商品展開へのステップとするため,去る11月9日,「高度技術習得による新たな商品開発への展開」と題し,「果樹加工経営学習会」を開催しました。特に今回は,果樹を使った加工品の品質チェック,加工技術の理論,基本と応用,新たな商品展開に向けた経営戦略の構築などについて,実習を兼ねながら講義をいただきました。
 当日は株式会社クレオバンテールの渡邉代表取締役より,ジャム,ソース加工の基本である,素材そのものが持つペクチン量の測定方法や,ペクチン・糖・pHのバランスによってジャムができあがること,素材色の退色要因となる加熱温度と時間の関係,甘味と糖度の違いなど,まるで化学反応の勉強をする様な指導をいただきました。資料で見ると非常に難しい内容ではありましたが,実際に実験をしたり実習の中でいつも作っているジャムがこのように「化学反応」をしていることを知ると,参加者からは感嘆の声があがりました。
 また,既存の製品についてコメントをいただき,退色や香りが少なくなってしまっているのは製造工程のこの部分に原因がある,糖度をそのままに甘味を下げる方法,素材の持つ栄養素で食味が悪くなってしまうことなど,まさに自分の製品そのもののチェックをいただき,参加者全員が問題意識を新たにしました。
 さらに今後,商品の改善や,新たな商品展開をする上で,同じジャムであっても,昔と現在の食生活の変化からくる消費者の舌の変化=ニーズの違いについても触れていただき,従来の製法での生産が今のニーズに合っているかをきちんと把握すべきと指導いただきました。
 これらを総合し,改めてジャムを作ったところ,これまでの商品の問題点が一挙に改善された素晴らしいジャムができあがり,参加者は「同じ材料なのに,理屈を知って作ったジャムとそうでないジャムがこんなにも違うなんて」と本当に驚き,改めて基本を知ることの重要性がいかに大切か身にしみていた様でした。
 渡邉先生の講義終了後,栗原保健福祉事務所食品薬事班の小野技術主査より,食品営業を営む際の注意点と適正な食品表示ということで,加工許可のいらないジャム製造であっても留意すべき点について講義をいただきました。
 普及センターでは,今後も,栗原の農産加工技術がよりレベルアップし,時代に合わせた商品開発が展開できる様,専門家等を活用しながらバックアップしていきます。


ジャムの理論を説明する渡邉代表取締役


ペクチンテストの手法を学ぶ


理論を聞いて実際にジャムを作成


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404  FAX:0228-22-5795・6144


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