宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

冬場の品薄対策で直売における販売額アップを!

2010年12月28日 17時09分05秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 乾燥野菜と漬物を直売所における冬場の品薄解消を図る手段のひとつとして,乾燥野菜の基本的な製造方法と漬物加工の基礎について学ぶため,宮城の食を伝える会の千葉先子(もとこ)先生を講師に農産加工研修会を開催しました。
 59名の出席者は食品営業許可を取得している方や直売所に野菜を出荷している方など様々でしたが,この研修会が今後の販売品目拡大と直売所への通年安定出荷への良いヒントとなったようです。
 普及センターでは,直売所への出荷者や農産加工者の販売額アップを支援するため,今後も技術指導や経営指導を続けて行きます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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「今年のできは?」松山町酒米研究会検討会開催。

2010年12月28日 16時50分36秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 平成7年8月,農家12名と地元酒造会社「(株)一ノ蔵」とが協力し,「酒米としてこだわりのある米づくり」を目指し「松山町酒米研究会」が設立されました。設立当初は2品種・約9haの全量契約栽培からスタートしましたが,平成22年度は会員37名で契約栽培は4品種(栽培方法別では6区分)・約75haと松山地区の10%以上を占めるまでとなり,地域に不可欠な重要な組織となっています。
研究会では定期的な現地検討会等を開催し,良質な酒米づくりに取り組んでいますが,去る12月17日に作柄検討会が開催され,会員と(株)一ノ蔵の関係者約25名が参加しました。
 普及センターからは管内の作柄や品質,次年度の改善点と新品種の作付け方針等について説明しました。今年度は猛暑の影響で乳白や胴割れ等が多く,一等米が0となった品種もあり「がっかりした」という参加者もいましたが,早植えをしない,早めの落水はしないなど、品質向上のために生産者ができる対策も説明しました。
(株)一ノ蔵からは22年産契約栽培米の中間分析報告があり,品種により胴割れが多いこと,吸水に時間がかかること,米のタンパク質は少ないので,すっきりした酒に仕上がるのではないかといった説明がありました。
  早仕込み用として早期に刈り取るため収量が上がりにくい品種もあるとのことですが,変動はあるものの収量はあがっているということで,品種特性に合わせた栽培が定着してきていると感じました。会員からは「好天なので期待していたが,品質の悪さにびっくりした。」「現在の品種に代わる,玄米品質の良い酒米がほしい。」など,活発な意見・質問が出されていました。
 今後も普及センターでは技術支援や情報提供を行って参ります。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115
FAX 0229-32-2225

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水稲の低コスト省力栽培を目指して

2010年12月28日 10時50分55秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 JA古川では、産地間競争力強化の観点から、毎年各地区に水稲栽培の低コスト省力化を目指して展示圃を設置し定期的に巡回し、現地検討会を開催しています。
本年度も2回の現地検討会を開催、生育状況の確認と栽培管理の検討を行ってきましたが、収穫作業を終えた12月9日、展示圃担当農家および関係者が参集して、総合検討会が行われ、以下の報告がありました。
①鶏糞等の有機質資材は生育期後半への地力維持効果が期待できるので、追肥作業等の労力軽減が可能である
②疎植栽培は40株/坪でも収量的には慣行栽培と同等程度が見込めるので、低コスト化が可能である
③大豆跡復元田において、ケイ酸加里(額縁散布)+倒伏軽減剤の散布は、倒伏軽減効果があると判定される

また、参加した組合員が個別に試行した鉄コート直播栽培についても情報提供があり、「ラジヘリ散布なら15分/ha程度で済むため大幅な省力化が可能であり、その分、スケジュールの余裕が生まれ、経営上の選択肢が広がるのが最大のメリット。来年も継続したい」とのコメントがありました。

当普及センターでは、今後も、水田農業の技術革新への取組支援に向けて、水稲の低コスト省力栽培の支援を行っていきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910

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平成22年度仙南地域農作物鳥獣害対策研修会

2010年12月28日 10時25分05秒 | その他
 野生鳥獣による農作物被害対策は,全国的に課題となっています。仙南地域においても,イノシシ,サルなどによる被害が増加しており(被害額:H21約3,600万円),特にイノシシは移動範囲が広いため被害も広域に渡り,単独の市町だけの対策には限界があります。
 農作物が被害にあうことによる経済的な損失はもとより,精神面への影響,さらには耕作放棄地の増加といった環境面への影響など,集落全体へ及ぼす影響も大きいことが懸念されています。
 これまで鳥獣害防止対策は,主に侵入防止施設の設置や捕獲による駆除などの個体数調整により実施されてきましたが,より効果的な対策のためには,獣類の生態を理解し,取り組むことが必要であると考えられます。
 このことから,イノシシの生態や地域ぐるみで行う有効な獣害対策についての具体的な方法等の共有化を図ることを目的として,平成22年12月14日(火)に大河原合同庁舎で管内及び仙台圏域の農業者,猟友会,行政関係者等147名を対象に研修会を開催しました。
講師の独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター主任研究員上田弘則氏から,「イノシシの生態と被害対策」と題した講演並びにビデオでイノシシの侵入の様子を交えながらの生態や防除事例が紹介され,その中で集落がイノシシを寄せない環境づくりや侵入防止柵などの被害防除対策を地域が一体となって取り組んでいくことの重要性が強調されました。
 参加者からはわかりやすい内容で参考になったという感想をいただきました。
 今後も圏域全体で情報を共有しながら防除対策に取り組んで参ります。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター   
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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農業法人化セミナーを開催

2010年12月28日 10時00分55秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
去る12月16日に気仙沼市本吉公民館において,法人化を志向する農業者などを対象にした農業法人化セミナーを開催しました。

 はじめに宮城県農業会議職員から「農業経営の法人化とは」と題し,農業情勢等も踏まえた農業業法人制度の概要について講話をいただきました。また事例報告として(有)みずのの水野仁氏(登米市),(有)マルセンファームの千葉卓也氏(大崎市)からそれぞれの法人化の契機や苦労話などを聞かせていただきました。報告の中には「今が勝ち組と負け組の分かれ目かもしれない。一緒に勝ち組になりましょう!」等の力強い言葉も聞かれ,うなずく出席者も見受けられました。また,閉会後の個別相談では,県担い手育成支援協議会職員に「法人化すると現在の年金や資産はどうなるのか?」といった質問もあり,経営のステップアップに向けた検討をしているようでした。

 今後も普及センターでは,今回の研修会を契機とし,法人化を志向する農業者に対しを経営のステップアップを支援していきます

本吉農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0226-46-6905
FAX 0226-46-5140

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第2回本吉地区みやぎ農業未来塾で先進畜産経営を学ぶ

2010年12月28日 09時17分33秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
去る12月21日に,これからの本吉地区農業を担っていく新規就農者等を対象にして今年度2回目の本吉地区みやぎ農業未来塾を開催し,先進的な畜産経営を視察しました。

 今回訪問したのは,登米市の渡辺宗光氏,栗原市の(農)上片モーちゃんクラブ,熊谷講平氏です。渡辺氏からキャリロボを活用した省力酪農経営や尿処理等について,上片モーちゃんクラブの菅原啓悦代表からは集落営農組織での肉牛管理と低コスト畜舎建設について説明を受け,熊谷氏からは青年部活動等を通じた意欲的な肉牛改良等の話をいただきました。8名の参加者からは,「こんな牛舎は参考になる」「今後の経営に活かしていきたい」といった感想も聞かれました。

 今後も普及センターでは青年就農者に各種情報を提供し,技術的・経営的支援をしていきます。

本吉農業改良普及センター 地域農業班
TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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