宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

第1回「地域の美味しい新商品コンテスト」開催しました!最優秀賞は・・・?

2015年10月20日 13時55分41秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 普及センターでは,女性農業者の農産物加工等の起業活動と付加価値の高い商品開発を支援するため,㈱ライフサポートわたり(亘理町の直売所「おおくまふれあいセンター」を運営)との共催により10月8日に,第1回「地域の美味しい新商品コンテスト」を開催しました。
 応募の対象は,亘理・山元地域に在住の女性農業者もしくは女性個人事業者で,さらにおおくまふれあいセンターに出品している方,及び今後出品に意欲的である方です。応募条件は,既存の商品とは異なり,新しい地域食材,加工方法(調味を含む),デザイン(容量・形状)である新商品であること,商品規格書を作成すること,食品表示等の法令に遵守することとしました。
 従来の商品は,ジャムや漬物など比較的,農業者が加工しやすいものがほとんどでしたが,今回は,消費者に「いいね!」と言ってもらえる商品を作ることを心がけ,商品コンセプトやターゲットを明確にすることとしました。
 初めての商品規格書やラベル作成に苦労した様子でしたが,当日は7人12商品の応募がありました。
 普及センターや㈱ライフサポートセンターのほかに,フードコーディネーターや消費者生活相談員の有識者による審査が行われ,試食のほかにパッケージやラベルのデザインなど,消費者の視点を取り入れた審査基準により評価しました。参加者は審査員に対して丁寧に商品を説明し,その特長をPRしました。
 審査の結果,第1回の最優秀賞には,亘理町清野容子さんの「野菜パウダーかぼちゃ・にんじん」が選ばれました。これまで直売所になかった新たな商品であることと,料理(惣菜や菓子など)での応用範囲が広い商品であることとして評価されました。また,優秀賞には,亘理町の日下純子さんの「赤ふさすぐりとアロエのフルーツソース」,山元町やまうち農園の「完熟いちじくのセミドライ」がそれぞれ選ばれました。どちらも,自家で栽培した農産物の素材を活かし,さらにパッケージデザインを工夫したところが評価されました。応募されたほかの商品についても賞を逃しものの,いずれも地域の特色ある素材を活用した魅力的な商品でした。
 参加者を対象にしたアンケートでは,「開発に至るまで苦労したものの,やって良かった」,「また次回も応募したい」との前向きなコメントが多くありました。
 今回,応募された商品は,今後,おおくまふれあいセンターで販売を予定しており,ラベルシールにより受賞をPRすることとしています。
 普及センターでは,今後も商品開発などをとおして女性農業者の起業活動を支援します。



<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成功事例から学ぶ!商品開発について

2015年10月20日 12時54分48秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 9月29日,農産物直売や農産物加工等の取組みを推進するため,亘理町農産加工推進協議会を対象に専門家の協力を得て研修会を開催しました。
 今回は,全3回のうちの2回目で,商品開発におけるコンセプトやパッケージデザインについて過去の開発事例を交えて研修しました。
 前回に引き続き有限会社シーポイントの落合順子先生に講師を務めていただき,協議会のうち6名が,アドバイスを受けました。落合先生からは,「商品コンセプトをしっかり決めてつくる」,「商品のストーリー(物語)をつくる」,「ターゲットを決めてつくる」などの商品開発のポイントについて,具体的な事例紹介を交えてアドバイスをいただきました。また,開発商品のアイデア出しのためには,「地域感や季節感を考慮しながら地域資源の中から活用できる資源を探す」ことや,バイヤー向け販売では,「仕様書や製造工程表の作成が大事」とのアドバイスを受けました。参加者は,現在開発中の商品に反映させようと,積極的に質問するなど,非常に有意義な研修となりました。
 研修は3回シリーズで,最終回は「魅せる商品デザイン」として10月に開催する予定です。



<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

直売所「おおくまふれあいセンター」にていちじくの試食販売会が開催されました。

2015年10月20日 12時53分06秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 普及センターでは被災地域の復興に資するため,特色のあるいちじくの産地育成に取組んでおり,その一環として,10月10日に亘理町の直売所「おおくまふれあいセンター」において,生食用いちじくの試食販売会を開催しました。
 試食販売会では,在来種を始め,生食用品種の試食販売や,甘露煮とセミドライの加工品の販売を行いました。本来,甘露煮等に加工する在来種を,今回は完熟させて出荷し,生食でも利用できる糖度の高いいちじくとして試食提供しました。
 販売開始直後は,お客様の行列ができ,また,SNSで情報を知って訪れた方もいらっしゃいました。生食用いちじくを試食された多くのお客様は,「いちじくは甘露煮に加工するもの」という意識があったようですが,生でも食べられると知り,興味を持っていただいたようでした。
 加工品ではパックに詰めた甘露煮と,セミドライの乾燥いちじくを販売しました。これまで、甘露煮としては販売していましたが、セミドライは初めての販売となったことから,実際に商品を手に取り興味を示すお客様の姿が見られました。
 生食用及び加工用のいちじく(11月まで)と甘露煮等の加工品は「おおくまふれあいセンター」販売しています。是非,旬のこの時期に,立ち寄っていちじくの魅力に触れていただきたいです。
 普及センターでは,今後とも様々な機会をとらえて,生食及び加工向けいちじくの利用拡大を支援します。



<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする