蔵王町は,温泉や梨の産地として有名です。そして,さといもの産地としても広く知られています。今年度普及センターは,さといもの栽培面積拡大の妨げとなっている作業の省力化を図るべく,畝立て+施肥+マルチ及びマルチ剥がしの機械化体系の実証ほを設置し,省力化の普及に努めました。
定植前の畝立て同時施肥マルチ機の作業は,追肥や土寄せ等の作業が不要となるほか,慣行栽培に比べると作業時間が4割に短縮されました。
《さといもの掘り起こし》
また,マルチ剥がし機に里芋部会の会員も興味津々のようで,メーカー担当者への質問が多く飛び交いました。今年は例年よりもさといもの生育が旺盛となったこともあり,茎にマルチが食い込みマルチが上手く剥ぎ取れないというハプニングにも見舞われましたが,実際に動いている機械を見ながら様々な意見交換や質疑応答が行われ,とても有意義な実演会になりました。
これから寒くなる季節です。冬場には,さといもの新規栽培者向けの勉強会や部会員向けの栽培講習会を開催します。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138