宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

北浦梨部会員がワイン造りを学ぶ

2016年11月17日 11時29分59秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 11月7日(月)にJAみどりの北浦梨部会が(株)仙台秋保醸造所を視察しました。
  当部会は梨産地としての歴史が長く,生産者は新たな顧客獲得に意欲的です。これまでも県内飲食店の協力を得て北浦梨フェアを催し,調理食材としての可能性を広げ,消費者にアピールしてきました。
 今回,ワインについて学ぶため,県内初のワイナリーである(株)仙台秋保醸造所の代表取締役毛利親房氏より説明を受けました。
 ショップやカフェを併設した工場や周辺のぶどう園には,お客様が絶えず訪れており,品質向上とともに,ワインと食をきっかけに人々が出会い,農地にも思いを繋げるワインツーリズム事業に力を注いでいました。
 参加者4名は北浦梨を使ったワインやシードルの可能性について,毛利氏と意見を交わしました。その中で北浦地区がある美里町は,三陸漁場と奥羽山脈をむすぶ立地にあるため多彩な食との出会いができること,野菜や果樹の栽培品目も豊富で,加工のバリエーションが図られそうなことなど,貴重な気づきを得ることが出来ました。

(写真左)毛利社長(左端)を囲んで  (写真右)醸造所内の施設見学の様子

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225

 


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5.8ha大区画水田の稲刈りが行われました。

2016年11月17日 09時50分19秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

平成28年10月12,13日に岩沼市の農事組合法人「林ライス」の5.8ha大区画水田で稲刈りが行われました。

 現在,県では水稲など土地利用型作物の生産効率化を目的としたほ場整備の規格として大区画水田を提案しており,本年は従来の1ha規模の区画を2筆合筆した2ha区画,6筆合筆させた5.8ha区画を「林ライス」に整備して乾田直播を導入した実証栽培が行われ,普及センターでは栽培技術の支援を行ってきました。

 4月中旬の播種後の気温が高く推移したことで出芽・苗立ちは良く,5月上旬に苗立ちが揃い,その後は適期防除の徹底により雑草は少なく,病害虫の発生もなく概ね順調に生育しました。

肥培管理では,直播専用肥料の基肥全量施用を行いましたが,7月に入り葉色が薄くなったため,追肥を行いました。

その後,慣行移植栽培より一週間程度遅れた8月5~7日に出穂し,追肥により出穂後も葉色が保たれたことで登熟も良く,10a当たりの玄米収量は5.8ha区画で537kg,2ha区画で490kgと慣行移植栽培と遜色のない収量となりました。

今後,各種農作業に係る労力,資材費,燃料費等を基に収支計算を行い,大区画ほ場における生産効率化と収益性の検討が行われますが,十分な収量を確保できたことから,良い結果が期待されます。

 <連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター  先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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