秋の風物詩である日本梨の出荷が,角田市では8月21日,蔵王町では8月28日から始まりました。
出荷された「幸水」は,酸味が少なく甘みがあり,シャリシャリとした食感が特徴の品種です。
両産地では,これまでの長雨と日照不足のため果実の品質が心配されましたが,糖度も上がり美味しい梨が生産されています。収穫された梨は地元直売所やスーパーで販売される他,生産者自らも販売しています。生産者から直接梨を購入する場合,「梨ののぼり」が目印となっています。
今後は「豊水」・「あきづき」・「新高」と収穫が続き,生産者は忙しい毎日を送ります。
蔵王梨選果場では選果作業が本格化
〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
気仙沼管内では,種別ではシカ(ニホンジカ)による農作物被害が最も多い状況にあります。電気柵の設置や鳥獣被害対策実施隊の献身的な活動により,ニホンジカによる農作物被害が年々減少傾向にはありますが,依然として500万円強(平成28年度)の被害額をもたらしています。
このような野生鳥獣による農作物への被害軽減を目的として,平成29年8月31日,気仙沼管内野生鳥獣被害防止対策研修会が本吉公民館で開催され,50名以上の参加者が参集しました。
研修会は,まず気仙沼市地方振興事務所農林振興部,気仙沼市農林課,南三陸町農林水産課の担当者から,県全体,各市町の鳥獣被害対策の被害状況と取組状況について説明がありました。
次に,合同会社 東北野生動物保護管理センターの職員から,ニホンジカとイノシシの生態と被害対策の違いについて講演を頂きました。実際に電殺器を使用している映像も紹介して頂き,現場の緊張感を知る貴重な体験となりました。
続けて東北野生動物保護管理センターの職員から,自作したという電殺器を使用しながら,電殺器の安全かつ効果的な使用方法について講習を受けました。電殺器のお話から緊張感が漂う中,クマのぬいぐるみが場を和ませていました。
より実践的な講習を受けることができ,有意義な研修会となりました。
写真1 真剣に受講する参加者
写真2 クマのぬいぐるみで電殺器実演(電気は流れていません)
<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班
〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
TEL:0226-29-6041 FAX:0226-42-1672
E-MAIL: mynokai@pref.miyagi.lg.jp