宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

丸森町町営南山放牧場秋の入牧

2017年09月25日 11時01分48秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 9月14日,県内最南端の公共牧場である丸森町町営南山放牧場では,今年2度目の入牧が行われました。この日,越冬牛と5月入牧牛135頭の牛たちに,28頭の子牛たちが新たに加わりました。
 放牧されている牛たちを観察していますと,ときどき体毛が黒白斑ではなく赤白斑のホルスタイン種を見かけます。ホルスタイン種を改良する時に,体格と肉質の向上を図るためショートホーン種を交配した影響が残り,赤白斑も稀に現れるのです。ホルスタインレッド,またはレッドホスルタインと呼ばれています。
 放牧場に放たれた牛たちは,放牧地を駆け回ることで足腰が鍛えられ,強健な身体となります。新たに入牧した子牛たちものびのびと成育し,強健な成牛になることが期待されています。


  新たな仲間


赤白斑のホルスタイン種


広々とした草地で草を食べる

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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栗原農業士会の会員間で相互の経営を学びあう研修会を開催しました

2017年09月25日 09時03分49秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成29年9月13日(水)に,栗原農業士会(会長:白鳥正文,会員22人)による平成29年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会が開催されました。
   本研修会は,会員が農業経営の発展に役立てるため,お互いの経営状況を視察しあうもので,今回は志波姫地区の指導農業士・青年農業士3戸を訪問しました。
   当日は,栗原市内農家で先進農業体験学習中の宮城県農業大学校の学生や栗原市4Hクラブ員も参加し,農業士の経営状況や今後の営農展望について勉強しました。
   はじめに,青年農業士の伊藤紀彦氏を訪問し,酪農と飼料作物の栽培についてお話を伺いました。伊藤氏は近年の飼料価格高騰に伴い,飼料作物の自給に力を入れており,配合飼料以外の粗飼料については自給できているとのことでした。今後は,デントコーンの子実のみを収穫して配合飼料の代替にできないか,その作付のために,連作障害の大豆ほ場を活用できないかを検討しているとのことでした。
   次に,青年農業士の佐々木裕章氏を訪問し,水稲と大豆の栽培,大豆乾燥調製,無人ヘリ防除についてお話を伺いました。米はJA出荷と直接販売を併用しているが,近年,旧志波姫町内全域に作付ほ場が広がっているとのことでした。大豆についても同様に拡大傾向とのことでした。また,今年からレーザーレベラーを導入したことから,ほ場の合筆・均平作業を冬期作業として実施していきたいとのことでした。
   最後に,指導農業士の氏家豊美氏を訪問し,水稲と大豆の栽培,家族内での役割分担についてお話を伺いました。氏家家では,水稲部門は夫の哲氏が,大豆部門は息子の圭氏が,米の直接販売と経理は豊美氏が分担しているとのことでした。水稲は小区画・不整形ほ場の多い地域であるた規模拡大ができないとのことで,近年は,大豆の作付面積が増加しているとのこと。ただし,今後地域でほ場整備事業が進めば水稲の生産面積拡大も可能となる見込みとのことでした。
   研修会終了後は,氏家豊美氏宅の敷地内で情報交換会(4Hクラブの農大研修生激励会と併催)が開催され,農業士や4Hクラブ員,農大生等が地域や世代,作目の違いを越えて栗原農業について語り合い,有意義な交流が行われました。

     

<視察研修の様子>    <経営状況を説明する佐々木氏>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144

 


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栗原農業未来塾「在学中コース」で視察研修に行ってきました

2017年09月25日 08時45分57秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 

<水耕栽培の視察の様子>

 平成29年9月6日(水)に,農業や食関連産業への就業を検討している宮城県迫桜高等学校の生徒の農業経営等への理解と関心を醸成することを目的に,栗原市一迫の2つの農業法人を訪問しました。視察研修にはアグリビジネス系列の21人の生徒(2~3年生)が参加し,水耕栽培の仕組みや経営の概要,今後の経営計画等について学習しました。
    最初は,「有限会社 耕佑」の常務取締役の伊藤秀太氏を講師に,耕佑で導入している水耕栽培システム(M式水耕研究所)の仕組みやメンテナンスについて見学し,地域の女性労働力を活用した葉物野菜に特化した経営についてお話しを伺いました。(有)耕佑では,サンチュやサラダ菜を中心に栽培しており,経営の基本は,「売り先のある品目を安定供給する」です。最近は,新たにケールやホワイトセロリを作っていますが,中食・外食向けが多いため安定供給が特に重要であり,グローバルGAPの実践が役に立っているとのことでした。
    次は,平成28年6月に法人化したばかりの「農事組合法人 ファーム南栗原」の代表理事組合長の松田久義氏を講師に,法人化の経緯や今後の計画についてお話を伺いました。一迫南沢地区は110haの耕地があるものの沢沿いの中山間地であり,地区住民の減少に伴い,地区内ほ場の維持管理が困難になってきたのが法人化の一番の理由とのことでした。現在は水稲中心の経営で,役員の平均年齢は60歳を超えていますが,今後,ライスセンターの整備や園芸品目の導入,基盤整備事業の実施等により経営基盤を整え,若手の役員や従業員を雇用できる経営体にすることが目標とのことでした。
    どちらの農業法人も,地域や実需の状況に対応しつつ,今後の目標をしっかり見据えた経営を行っており,参加者は,今後の進路選定に向けて大変参考になったようでした。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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