普及センターとJAみやぎ仙南の共催で平成30年3月7日に「持続し発展する集落営農を考える」をテーマとして「仙南地域農業経営トップセミナー」を開催しました。地域農業の担い手である集落営農集団など約100名の参加がありました。
このセミナーの講師に,滋賀県にある農事組合法人サンファーム法養寺の理事,上田栄一氏を招き,地域の農業を継続的に発展させるためここに居る皆さん自身が地域を集落を守るために何をすべきか,集落営農を継続するには「損をしない経営」を目指すこと,持続し発展するために後継者を受け入れ育てなければならないこと,集落営農には水田の基盤整備は必須であること等について御講演いただきました。
その後,参加者の皆様と熱心な意見交換も行われ,仙南地域の集落営農への強い意欲を感じ取ることができました。
講師の上田氏 講演の様子
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
平成30年2月21日に栗原市志波姫の大豆ほ場を会場に,「カットドレーン」及び「カットドレーンmini」の実演会を開催しました。
大豆作においては,ほ場の排水対策が重要ですが,栗原市内の転作ほ場では暗渠が未整備であったり,基盤整備後の経過年数が長く,暗渠機能が低下しているほ場が多く見られます。
近年,農研機構等の研究成果により,資材を使わず迅速に施工でき,暗渠と補助暗渠の両方で利用が可能な新たな穿孔暗渠機「カットドレーン」及び「カットドレーンmini」が実用開発され,農家が所有するトラクタで容易に施工できるようになりました。そこで,本技術を栗原市内へ普及拡大するため,現地ほ場において実演会を開催したところ,寒空の中,生産者と関係機関等含めて41名が参加しました。
実演会では,「カットドレーン」及び「カットドレーンmini」の研究者である農研機構農村工学研究部門の北川上級研究員により,同機械の特徴や施工方法,ほ場条件やトラクタ装備に応じた作業機の選び方等の説明が行われ,その後実際に施工作業の実演を行いました。当日はほ場がぬかるんで条件が悪く,「カットドレーンmini」では一部のデモ施行のみとなりましたが,「カットドレーン」では本施工が行われ,参加者は施工速度や深さ,施工によってできた空隙の様子等を熱心に見学していました。
施工ほ場には平成30年産の大豆を作付けし,非施工ほ場と比較しながら生育状況や排水状況等を調査するとともに,夏期には現地検討会を開催し,生産者と一緒に本技術の効果を確認していく予定です。
<機械の説明を聴く参加者> <カットドレーン施工の様子>
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
平成30年3月5日に,気仙沼市本吉公民館において,グリーン・ツーリズム実践者等を対象とする研修会を開催しました。
「訪日外国人受け入れ研修会~外国人の方と上手に接しましょう~」と題し,講師には,株式会社農協観光 専任マネージャー 前場大樹(ぜんばひろき)氏をお迎えし,インバウンド市場の現状から,言葉・泊・食の工夫などについて御講演いただきました。
また,参加者間での情報交換では,民泊で外国人を受け入れた際の食事や入浴のシーンでの実体験を基に,大変だった点や上手くいった点など,実践者の生の声を共有することができ,研修会は大変有意義なものとなりました。
今後,研修会で学んだ内容を活かすことで,気仙沼・南三陸地域でのインバウンドの受け入れ体制の充実が期待されます。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班・先進技術班
〒988-0181 気仙沼市赤岩杉ノ沢47-6 宮城県気仙沼合同庁舎3階
TEL:0226-25-8068・8069 FAX:0226-22-1606
E-MAIL: ksnokai@pref.miyagi.lg.jp