農業を若者があこがれる産業にするためにも,若い後継者世代が『経営者』として成長し,魅力ある農業経営を行うことが期待されます。そこで,大崎農業改良普及センターでは新規就農者や青年農業者の経営マインドの養成を目的とし,平成30年3月7日,みやぎ農業未来塾「経営管理力向上研修会」を開催しました。
講師に有限会社平柳カントリー農産の専務取締役である佐々木郁郎氏を迎え,これまでの営農経験をお話しいただいた後,座談会形式で青年農業者の質問に答えていただきました。
佐々木氏の価格競争を避けるために最高品質を目指す姿勢や全国規模で人脈を形成する行動力に若手農業者は大きな刺激を受けていました。座談会でも人を雇用する留意点から今後の農業の見通しに至るまで幅広い質問が率直に出されていました。特に雇用については,自ら抱えている課題と重なる参加者が多く,佐々木氏の回答にしきりにうなずく姿が見られました。最後に参加者全員から感想を述べてもらいましたが,自分の経営として真剣に向きあっていることが垣間見られ,すでに経営者としての一歩を踏み出していることを実感しました。
今後も若い世代の成長を後押しするような支援をしていきたいと考えています。