川崎町古関地区は蔵王連峰の山麓にある中山間地域で,農地の未整備や農業者の高齢化といった悩みを抱えています。
平成28年からは,地区内で地域農業の将来について考える話し合いが始まり,農地整備事業の実施申請(受益予定面積約32ha)や組織的な集落農業による耕作への移行といった方針が打ち出されました。
普及センターでは同地区を対象にプロジェクト課題を設定し,農事組合法人設立による集落農業の実現や,園芸品目の導入について支援しています。
集落では,法人設立と合わせて中山間地域直接支払や多面的機能支払への取組が計画されていますが,それらの業務と法人運営との調整については不安がある,という声が上がっていました。そこで,普及センターでは,中山間地域の集落営農法人経営で経験を積んできた丸森町の農事組合法人の役員を講師として招き,法人運営の実際について疑問に答えるための研修会を企画し実行しました。
1月19日に川崎町役場で開催した研修会には古関地区の法人設立を目指す農家ら9人が集まり,(農)伊手ファームの役員から講話を受けるとともに,会計実務についての意見交換を行いました。
参加者からは,業務の内容について具体的なイメージを思い描くことができた,不安が解消されて嬉しい,との感想を頂いています。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138