5月20日に水稲乾田直播栽培の現地検討会(主催:JAいしのまき稲作部会)が開催されました。乾田直播栽培は,代かきや育苗の手間を必要とせず,麦や大豆に使用する機械を水稲に利用できるため,大規模経営体を中心に管内で広く普及している省力技術です。検討会では,4月に播種した水稲種子が,十分な苗立率が得られているか,雑草の草種や発生程度から除草剤の効果が十分か,これからどんな除草剤を使うべきかといったことを4カ所(桃生、河北、河南、矢本)の現地ほ場を巡回しながら検討しました。当日は,約50名の参加者があり,本栽培法について指導をいただいている東北農業研究センター(古畑技術適用研究チーム長,赤坂上級研究員)にも出席していただきました。今年は,播種後の降雨量が少なかったため,苗立ち数が全般的に少なく,乾燥した場合は,出芽を促進するための一時的な灌水(フラッシング)を行うこと,草種に応じて効果的な雑草剤を散布すること等のアドバイスを受けました。次回は,幼穂形成期前の7月上旬に検討会を開催する予定となっています。
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第1班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999