令和5年11月24日、気仙沼市本吉町で、大麦の播種を行いました。
水稲の収穫・調製と作業が競合する秋の播種を効率的に行うため、水稲のV溝播種機(鋤柄農機(株)、愛知県)による不耕起播種のデモを行いました(オペレーター:ヤンマーアグリジャパン(株))。大麦での活用はほとんど知見がありませんが、当日は精度良くは種ができており、引き続き出芽状況の確認を行っていきます。
また、10月24日にも別の方式(スリップローラーシーダー:松山株式会社(ニプロ)、オペレーター:クボタアグリサービス(株))での播種を行っており、播種方式や時期の違いによる栽培管理を検討していきます。
気仙沼市は、平成3年ころは70haの大麦作付けがありましたが、以降平成10年ころまでに大きく減少し、現在は統計上の栽培は確認されていませんが、本年秋の播種から、新たに約2haの作付けを開始しました。
近年の国際情勢の不安定化による穀物の供給不安定化、地域の農業の継続に向けた耕作放棄地の解消、生産者の経営発展を目標に、関係機関が連携して需要に応じた作付けを図っていくこととしています。
今後は、雑草防除、排水対策や生育に応じた追肥など、引き続き管内の環境に対応した栽培の支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606