宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

直売所で野菜・果樹の研修会を開催~需要をつかんだ品目拡大・作期拡大・品質向上により売上アップ~

2014年02月13日 08時59分58秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 平成26年2月7日に、涌谷町の農産物直売所「わくや産直黄金の郷」の出荷者29名を対象に、春野菜と果樹の栽培研修会を開催しました。
 春野菜については、過日実施した会員アンケートの集計結果に基づき、作りやすい作目や出荷者が好む作目に集中し、出荷最盛期に多数のバッティングが発生していることを説明した後、POSデータ(いつ、何が、どの位売れていたか)を活用し、バッティングを避けて前進出荷や他品種の導入等を提案しました。また、出荷者の少なかった野菜(春ハクサイ、カブ、リーフレタス、トウモロコシ等)の計画的な生産、すなわち作付け計画の策定を提案しました。さらに保存のきく野菜類は、収穫後に保存して計画的に出荷できるため、その保存方法について説明しました。
 果樹については、会員が栽培する多種類の果樹の剪定・施肥・防除等について説明しました。また、特にウメについては活用方法も多いため、最低限の防除を行って出荷すると良いことを提案しました。
 今回の研修会では、作付け計画の策定提案と、春作業について重点的に研修を行い、参加者からは「初めて聞いた」「今までのやり方の間違いに気がついた」等の意見が聞かれ、また病気(すす病等)、土作りなど活発な質問が出されました。
 普及センターでは、直売所の売上アップを目指し、今後も農産物の生産安定等について支援を継続します。

<問い合わせ先>
 美里農業改良普及センター  先進技術班
 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225

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「法人化に向けた研修会」を開催しました

2014年02月12日 16時33分09秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
去る1月30日,大河原合同庁舎において,平成26年度に法人化を目指している集落営農組織や個別経営体を対象に「法人化に向けた研修会」を開催しました。


講師の宮城県担い手育成総合支援協議会の今野善行氏からは以下のような法人化を進める上でのポイントや手続きの流れなどの説明がありました。
① 農地の保全や農村の活性化についても法人化は一つの手段。
② 大規模・多角化による生産コストの削減及び生産リスクの分散を行うことで持続的な強い経営を作ることも法人化の狙い。
③ 法人化のメリットとデメリットを把握した上で,地域内で十分に話し合い,専門家を活用しながら手続きを進めて欲しい。


 参加者は関係機関を含めて約50名で,「農業法人と農業生産法人の違いを教えて欲しい」,「専門家派遣は何回までできるのか」など講演後も積極的な質問がありました。
普及センターでは今後も法人化を支援し,担い手育成を推進してまいります。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班 
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

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宮城県農村教育青年会議における石巻地区農村青少年クラブの発表!

2014年02月12日 13時36分30秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 宮城県農村教育青年会議が2月8日に仙台市のエスポールみやぎで開催されました。この会議は県内の農村青少年クラブが活動で得た成果を互いに情報交換し,農業経営で抱える課題の解決を探るとともに,新しい農業と農村の発展方向を見出すことを目的としています。
 石巻地区の農村青少年クラブからは7名が参加し,「農村青年の主張」の部では就農4年目の阿部さんが,①就農を決心した農作業の充実感,②震災に屈しない父の様な将来の農業者像,③法人を設立し,石巻市の大規模施設団地へ参入する今後の取組みなどについて発表しました。


 また,「クラブ活動発表」の部では会長の庄司さんが,仙台市で開催されたみやぎまるごとフェスティバルや東松島市大曲地区復興祭りでの直売を通した消費者交流,農業大学校生や青森県上十4Hクラブとの交流など1年間のクラブ活動を紹介しました。


 「農村青年の主張」の部で発表した阿部さんは第2位(7名中),「クラブ活動発表」の部で発表した庄司さんも第2位(9名中)という結果でしたが,阿部さんは「優勝を狙っていたので悔しい,次回は経営課題の解決に取り組みたい」,庄司さんは「来年は石巻地区独自の活動を増やし,若手農業者の活動をアピールしたい」という次回へ向けた感想がありました。
 普及センターでは地域農業の将来を担う青年農業者の育成やクラブ活動支援を継続して行っていきます。


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班 
 TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999

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パソコン簿記で青色申告を目指そう!

2014年02月10日 12時03分30秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 「くりはらMMN塾」農業経営コースパソコン簿記講座は,平成25年8~9月に開催した「農業簿記基礎講座」の受講者30名を対象として,パソコンを使った複式簿記による青色申告の実施に向けて行いました。
 開催日は,平成25年12月25・26日,平成26年1月22・23日,28・29日の6日間で,受講者の都合に合わせ,2回に分けてそれぞれ3回の講習を行いました。
講座は,東北職業能力開発大学校のパソコン室を会場に行われ,参加者は一人一台のパソコンと向き合い,農業簿記の体験ソフトを使って演習問題に取組み,最終日には,決算修正までの演習問題を終え,青色申告決算書を打ち出す作業を行いました。全講習終了後,受講生には修了証書が授与されました。
受講生の中には,パソコン簿記を初めて行う方も多く,「付いていくのがやっとだった。」という声もありましたが,第2回,第3回と進める中で「なるほど」と納得する様子が見られました。
パソコン簿記講座を受け,今年度の青色申告の実施のための準備を行っている方も多いため,受講者に対するアフターフォローにも力を入れていきます。



<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437 
FAX:0228-22-6144


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「せん定講習会」と「防除暦説明会」で栗原のおいしいりんご作りスタート!

2014年02月10日 11時49分44秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
平成26年1月30日(木),栗原市高清水福塚を会場に,栗原市果樹連絡協議会(会長:佐藤常秋,会員43名)がせん定講習会を開催しました。農業・園芸総合研究所の講師陣にせん定をお願いして3年目になる樹はほぼ樹形が完成し,着生した花芽をフルに活かし「より収量を上げるには」,「樹勢・樹形を維持するには」を視点に,結果枝の配置を重点に指導を受けました。また,気象条件や有機質肥料を使用した場合の肥効の現れ方などについて指導を受け,参加者は自園のりんごの樹を思い浮かべながら,講師の実演を見入っていました。
せん定講習会終了後,高清水コミュニティセンターに会場を移し,普及センターより「堆肥の正しい知識」と「平成26年産りんご病害虫防除暦説明会」を開催し,平成25年産りんごにおける降水量と防除のタイミングによる病害の発生状況の違いについて解析結果を情報提供し,それを踏まえ輪紋病と炭そ病,褐斑病の発生生態について深く掘り下げ講習会を実施しました。
せん定講習会,防除暦説明会ともにその年のりんご栽培のスタートを切る大事な講習会であり,参加した30名の生産者は講師の話に真剣に耳を傾けていました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
TEL:0228-22-9437       
FAX:0228-22-5795・6144

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農業未来塾簿記研修会を開催しました!

2014年02月10日 10時29分12秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
若手農業者を対象に,農業簿記と税金を学ぶための農業未来塾農業簿記研修会(全3回)を開催しました。開催時期は,平成25年12月17日,平成26年1月17日,1月29日で延べ38人が参加しました。
研修会では,板倉税理士を講師として,農業簿記の基本から税金の概要,節税対策などを学びました。
 農業簿記の基本な考え方から記帳の実務,決算整理などのほか,複式簿記記帳による青色申告控除などの説明を受けました。
 また,税金については,税金の種類や税のしくみ,消費税や農業に関わる税制度の解説を受けたほか,法人化による税控除や相続税と贈与税の扱いなどについても講義を頂きました。参加者は関心を持って聞き入っており,簿記の必要性や税金のしくみを知ることの大切さについて理解が向上したようでした。
 普及センターでは今後も若手農業者の資質向上を支援してまいります。



<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522

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冬の風物詩「筆甫へそ大根」の生産が始まりました!

2014年02月06日 11時32分31秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
  丸森町筆甫地区特産の「へそ大根」の出荷が1月20日から始まりました。出荷に先立ち,1月17日に出荷目揃い会が開催されました。
 「へそ大根」とは凍み大根のことで,筆甫地区に40年以上前から伝わる伝統加工品です。凍み大根の加工は12月から1月にかけて行われ,製造の過程で干す際にできた穴がへそのように見えることから「へそ大根」と呼ばれるようになりました。
 筆甫地区は凍み大根の加工に最適な気象条件にあり,同地区で生産された凍み大根は他地域のものと比較して,市場から高い評価を得ています。出荷目揃い会では,高評価をいただいている出荷先からの信頼を裏切らないよう,品質の良いものを出荷していこうとの意識統一が図られました。
 筆甫地区の「へそ大根」は昔ながらの製法を守りながら,現在もすべて農家の手作業でていねいに作られています。近年では,全国から高い需要がありながら,生産者の高齢化や原料となる大根の連作障害,異常気象の影響等により出荷量が年々減少しており,需要に十分応えられないのが悩みとなっています。
 普及センターでは,原料となる大根の生産量向上に向けた栽培講習会や現地検討会などの技術指導,担い手育成などを通じ,伝統食品である「へそ大根」の安定生産・出荷支援を行っていきます。

へそだいこん生産の様子    完成したへそだいこん     へそだいこん商品
             

           
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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「今こそ見直そう!野菜のための土づくり」

2014年02月05日 16時45分23秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
ここ数年,園芸作物の生産現場において土壌の塩類集積とバランスの悪化による収量・品質の低下が顕著に見られており,普及センターで分析している園芸土壌の3割以上が塩類集積土壌と診断されています。普及センターではJAみどりのと連携して,塩類集積土壌対策のプロジェクトを推進しています。その活動の一環として,去る1月22日に開催された「JAみどりの園芸振興大会」において,東京農業大学の後藤逸男教授を招き「今こそ見直そう!野菜のための土づくり」と題し講演して頂きました。
 後藤教授からは,過剰施肥により生育異常や土壌病害が発生し,減収や品質低下の要因になることを分かりやすく説明して頂きました。さらに,JAみどりの管内の土壌分析値を解析した結果,特に施設土壌が「メタボ化」しており,ECが高く,リン酸,石灰,苦土も過剰で,これまでの土作りの考えを「打ち捨てる」必要があると呼びかけました。参加した生産者からは,「以前の土作りの考えとはまったく違った」,「土壌病害とリン酸過剰の関係がよく理解できた」等,研修に参加して良かったとの声が多数聞かれました。
 また,普及センターからは,本年度,塩類集積対策で設置した展示ほの成果について情報提供しました。今後も普及センターでは,JAみどりのと連携し,管内園芸産地の塩類集積土壌の改善に取り組んでいきます。

<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115
FAX 0229-32-2225

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施設きゅうり講習会で適正施肥を推進

2014年02月05日 16時16分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 近年、施設園芸土壌における塩類集積が全国的な問題となっています。今年度、美里農業改良普及センターはこの問題を重点課題の一つに定め、JAみどりのと協力しながら適正施肥や効率的な除塩方法の普及に取り組んできました。その一環として、JAみどりの施設きゅうり部会と緩効性肥料を用いた窒素単肥施用に取り組み、平成25年産施設きゅうりの試験では三要素入り肥料を用いた慣行施肥以上の収量・品質が得られました。
 平成26年2月3日に開催されたJAみどりの施設きゅうり部会の講習会では、普及センター職員が講師を務め、最新の農薬リストに従ったローテーション防除や緩効性窒素肥料を用いた単肥試験の結果について説明しました。また、この試験結果を参考に作成した施肥マニュアルを提供し、現地検討会や成績検討会の結果を踏まえてマニュアルを実証・改良していくことを提案しました。部会員からは、「単肥は収量が上がらないと思い敬遠していたが、今回の結果を参考に取り組んでみたい。」といった声が上がり、今年から数名の生産者が新たに単肥に取り組むことになりました。
 普及センターでは、今後もこのような活動を通じて、持続的な園芸生産を推進していきます。

<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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平成25年度の仙台農業復興塾が終了しました

2014年02月05日 13時58分57秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
仙台農業改良普及センターはJA仙台と共催で仙台農業復興塾を開催しています。仙台東部地区の震災による津波被害からの農業の復興のため,本年度は農山村地域経済研究所の楠本雅弘所長を講師に4回シリーズで行ってきました。平成26年1月27日に第4回を開催し,本年度すべての復興塾が終了しました。
 4回目のテーマは「地域の未来に向けた計画づくりと実践」で,農業生産組織の代表者など約50名が参加しました。講師の楠本所長より,法人設立の際の注意点,財務体質の充実に向けた方法,経営計画づくりや目標の立て方など,前回まで以上に具体的な内容について講義を受けました。参加者からは,経営管理に役立つ内容で参考になったといった感想が多く寄せられました。
 普及センターでは来年度も仙台農業復興塾を継続し,仙台東部地区の農業の復興を支援して行きます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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