宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

亘理地域にて「りんごの摘果講習会」が開催されました

2020年05月25日 10時53分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 亘理管内は県内有数のりんご生産地で,この時期,各りんご園では,摘果作業が精力的に進められています。
この作業に先立ち,令和2年5月21日にJAみやぎ亘理逢隈支所果樹部主催で実施され,22名の生産者の出席がありました。
 今年はりんごの出芽時期が早かったものの,その後,低温等が続き,開花始めは昨年とほぼ同時期になりました。開花期間は天候にも恵まれ,生育は順調に進み,結実は概ね良好で,りんごの生育も順調に進んでいます。
講習会では,普及センターから,摘果の目的や予備摘果の重要性,その後に実施する仕上げ摘果のポイント等を指導しました。また,講習会会場では,新型コロナ感染症対策として,参加者のマスク着用を厳守し,過密を控え,講師はマイクを利用して説明を行いました。
 亘理農業改良普及センターでは,今後も定期的な巡回指導や各地域で開催される現地研修会等で技術指導を行い,当地域の高品質なりんごの安定生産を支援していきます。

写真:りんご摘果講習会の様子

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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南三陸町復旧農地の田んぼアート2020

2020年05月22日 09時22分42秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 東日本大震災で被災した南三陸町では,ほ場整備が完了し,引き渡された農地について,農地中間管理事業が活用され,水田の集積が図られました。
 廻館地域では,今年で4年目となる田んぼアートの田植えが5月15日に行われました。今年のデザインは,紫や白,赤などの6種類の稲の苗を用いた五輪の輪です。今年は,新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため,例年行っているボランティアの参加を募ることができませんでしたが,営農組合員が田植機を用いて五輪の輪を描きました。残念ながらオリンピックは1年延期となりましたが,田んぼアートは,7月から見頃を迎え,志津川高校の校門前から見ることができます。
 普及センターでは,今後も担い手へ復旧農地の集積が計画的に進むよう支援していきます。


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新型コロナウイルス対応で営農を支援しています

2020年05月22日 09時20分56秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 普及センターでは,新型コロナウイルス感染症拡大により経営に影響が出ている生産者の支援を行うため,支援策を記載した資料の配付やホームページを活用して情報提供を行っています。
   生産物が出荷できずに収入が大幅に減少したため,購入資材費の支払いが厳しくなってきているなどの窮状を訴える農業者へ緊急対応策として,持続化給付金の情報を提供し,申請会場の紹介や必要書類の確認について支援を行っています。支援を受けた農業者は申請手続きを始めています。
なお,普及センターでは持続化給付金のほか制度資金等の内容についても情報提供を行っています。
 
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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丸森町の台風被災水田でヘアリーベッチのは種作業が行われました。

2020年05月21日 15時22分46秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 令和元年東日本台風により甚大な被害を受けた丸森町竹谷,五福谷地区において,「丸森中央集団転作組合」が4月28日に設立されました。
 両地区の農業者19名が参加して令和2年5月1日(金)の晴天のもと,ヘアリーベッチのは種作業が行われました。被災水田はガレキが散乱するなどほ場の状況が厳しいことから,動力散粉器での播種となりましたが、台風の後しばらく人影のなかった被災農地にエンジンの音が響きました。
 丸森町竹谷地区の水田には,広域に土砂が流入堆積しており,復旧工事が待たれている状況です。この日,20haの水田に播種されたマメ科の緑肥作物「ヘアリーベッチ」は,共生する根粒菌が空気中の窒素分を取り込むことによって,養分の少ない農地でも生育します。しかし,被災水田では根粒菌が少ない心配があるため,被災地支援として秋田県立大学から提供いただいた「根粒菌」を粉衣した後,は種しました。
 丸森町では平坦部のほか,中山間部でも農地が甚大な被害を受け,農業者が農作物の栽培に不安を抱えていたことから,各地区において現地説明を行い,数種の品目を実証は種するなど,農業者との情報共有を図ってきました。
 6月下旬にはヘアリーベッチの花が咲きます。農業者の皆さんは,被災水田での営農再開への一歩を踏み出しています。

 

 


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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スマート農業の取組~小麦の可変施肥が行われました~

2020年05月21日 10時21分18秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

   5月11日にスマート農業の実証事業(スマート農業技術の開発・実証プロジェクト)の一環として,リモートセンシングに基づく小麦の可変施肥技術の実証が,東松島市の(有)アグリードなるせのほ場にて行われました。
 同じほ場内でも,地力のムラによって,作物の生育のムラが発生します。まず,カメラを搭載したドローンでほ場上空から作物を撮影し,撮影データを基に生育診断し,ほ場内における作物の生育のばらつきを,色分けしマップ画像として可視化します。このリモートセンシングを行ったのち,穂揃期という小麦の品質向上に重要な時期に,ラジコンヘリコプター(ラジヘリ)で可変施肥を行いました。ラジヘリはリモートセンシングで作成したマップ画像データに基づいて,肥料の吐出量を調節しながら飛行し,生育量に合わせた施肥を行います。生育のムラを可視化し,生育量に合わせた施肥を行うことで,収量と品質の一層の向上を図ります。
 注目を集めるスマート農業は,農業経営の低コスト化,省力化技術として効果が期待されます。今後実証を通じて,スマート農機導入の効果や課題を把握しスマート農業を推進していきます。(図は生育のばらつきを可視化した画像で,生育量に合わせて施肥を行います(青:生育量小 赤:生育量大))

<連絡先> 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班 TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999
 

          

 

          

 


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台風被害からの再起に向けて 丸森町で令和2年産の田植え開始

2020年05月19日 18時01分36秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 令和元年東日本台風により甚大な被害を受けた丸森町において,田植え作業が本格化しています。
 丸森町小斎地区の大内喜博氏は,水稲を大規模に作付けしている中心的な担い手です。
 令和元年東日本台風により,田植え機やコンバイン等全ての農作業機械や施設に加えて,収穫したばかりの米が浸水し,甚大な被害を受けました。また,収穫前の水田にも稲わら等が大量に流入し,収穫を断念せざるを得なかった水田も多くありました。
 営農再開に向けて,多くの困難がありましたが,普及センターでは各種支援策を提案してきました。大内氏は国の補助事業等を活用し,農業機械や施設を再整備するとともに,水田の整備や育苗の準備をすすめ,ようやく昨年と同程度の面積の水稲を作付けできる目処が立ちました。
 大内氏は,「大変な被害で,ここまで来るのに例年の倍以上のやるべきことがあったが,今年は我慢の年と思って前向きに頑張っていきたい。」と話しています。田植え作業は今月末まで続く予定で,今年もおいしいお米の収穫が期待されます。
 


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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登米地域での自動飛行ドローンによる防除作業始まる

2020年05月19日 15時22分15秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 登米地域では,平成30年度から自動飛行ドローンによる病害虫防除の実証を行っており,今年度は,新たに小麦の赤かび病防除と水稲の雑草防除の実証に取り組んでいます。

 有限会社かわつらグリーンサービスでは,5月13日から15日まで自動飛行ドローンによる小麦(あおばの恋,夏黄金)の赤かび病を対象とした殺菌剤散布(シルバキュアフロアブル 16倍液0.8㍑/10a:13ha)が行われ,また,5月15日には自動飛行ドローンによる水稲の除草剤散布(ベッカク豆つぶ250 250g/10a:6ha)が行われました。

 液剤による殺虫・殺菌剤散布は,水稲,大豆に続き,麦類でも実証され,また,今回初めて粒剤(豆つぶ剤)が水稲除草剤の実証に供試されるなど,今後も利用拡大による省力化等が期待されます。

 登米地域の令和元年度の自動飛行ドローンによる病害虫防除は,水稲が延べで410ha,大豆が延べで159haの実績となっており,普及センターでは,今後もドローン等を活用したスマート農業の普及拡大を支援してまいります。


小麦の殺菌剤散布(赤かび病)


水稲の除草剤散布

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522

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水稲優良品種決定現地調査(栗原)の田植えを行いました

2020年05月19日 09時25分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 令和2年5月15日(金)に栗原市高清水地区において「令和2年度水稲優良品種決定現地調査」の田植えを担当農家,栗原農業改良普及センター職員で行いました。
 本調査は,主要農作物(稲,大麦,小麦及び大豆)の優良な品種を決定すること目的に,今年4月1日に施行された「主要農作物種子条例」に基づき実施されるもので,水稲の現地調査は,県内9箇所(8普及センター)で行われ,北部平坦地帯の1箇所を栗原農業改良普及センターが担当しています。
 本年度は,「東北228号」など5種類の系統・品種の田植えを行い,将来新品種候補となる可能性を秘めた苗を丁寧に植えていきました。
 普及センターでは,今後,出穂期・耐倒伏性などの栽培特性に関する調査を行う予定であり,現場で要望される水稲品種のニーズ把握にも努めてまいります。





<連絡先>
 宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
 TEL:0228-22-9404   FAX:0228-22-6144


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だて正夢現地栽培技術普及展示ほの田植えが行われました

2020年05月18日 16時45分59秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 本格的な田植えシーズンを迎えている中,令和2年5月13日,気仙沼市本吉町のだて正夢現地栽培技術普及展示ほにおいて,田植えが行われました。「だて正夢」は平成30年に本格デビューした宮城県の新しい水稲品種で,冷めてもおいしく,もちもちとした食感が特徴のお米ですが,茎数が増えにくいため,収量の確保が課題となっています。
 普及センターでは平成29年から,現地への普及拡大を図るため,現地栽培技術普及展示ほを設置しています。植付けする株の幅を狭めたり,追肥を実施することにより,気仙沼・南三陸地域においても収量が確保できるよう,検討を行っています。展示ほは毎年全量1等米で,年々収量が向上しており,今後の普及が期待されます。

<連絡先>
 宮城県気仙沼農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0226-25-8069   FAX:0226-22-1606

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JA古川そらまめ部会現地巡回指導会が開催されました!

2020年05月14日 17時17分16秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 令和2年5月12日にJA古川そらまめ部会現地巡回指導会が開催され,管内のそらまめ生産者16名のほ場を巡回し,生育状況を確認しました。なお指導会は十分な距離の確保やマスクの着用を実施した上で開催されました。
 越冬後,4月は降霜が数回ありその後の生育が心配されましたが,生産者が適正な管理を行ってきたこともあり影響は少なく,着莢と莢の肥大は進み生育は順調でした。
 普及センターからは,今後の管理としてアブラムシとさび病に注意し,発生初期に薬剤散布すること,品質向上のためリン酸液肥等を葉面散布するよう指導しました。
 JA古川管内は10月上旬に播種・育苗する秋まき栽培が主流で,普及センターでは12月から5月にかけて,計3回の現地巡回指導会に講師として対応し,越冬前後の管理や病害虫防除等について指導してきました。本指導会を契機として,高品質なそらまめが出荷されることが期待されます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0229-91-0726  FAX:0229-23-0910

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