宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

乾田直播現地検討会が開催されました。

2022年05月28日 10時15分31秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化
 令和4年5月18日にJAいしのまき主催の乾田直播現地検討会が開催され,管内の17農業法人,生産者,関係機関を含む50人が参加しました。検討会では,東北農業研究センター研究推進部の技術適応研究チーム長を講師に,ほ場巡回を通し,イネの苗立ち状況,雑草発生状況等を確認した後,今後の管理について検討を行いました。
今年度は,当所の乾田直播栽培展示ほを含む石巻市,東松島市4か所を巡回しました。
各ほ場のイネの苗立ちは,概ね㎡当たり100本以上を確保していました。また,雑草が散見されたほ場では,発生している雑草の葉齢と草種に対応した除草剤の効果的使用方法についての提案があり,参加者が耳を傾けていました。
参加した生産法人の中には,独自に工夫を凝らし,ポールにあらかじめ1mの長さや条間幅の印をつけたものを持参して,巡回したほ場の苗立ち等を確認していました。
 当所では,管内の春作業労働ピークの分散に有効な乾田直播栽培技術の向上と普及のため,乾田直播栽培の生育状況の把握と情報発信を行っていきます。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中山間地域の仙台市秋保野尻地区で,ねぎの定植を行いました。

2022年05月27日 16時29分14秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展
 仙台市太白区秋保野尻地区は,中山間地域で人口減少や農業者の高齢化が著しく,荒廃農地の増加や野生鳥獣被害の拡大等が懸念されており,条件不利地域における農業生産活動を継続するため,農地整備事業の導入が予定されています。それに伴って,地域特性に応じた基盤整備や担い手への農地集積・集約化を進めながら,農業生産の効率化と高収益化が欠かせません。
 秋保野尻地区では,園芸作物の導入等による経営の複合化や高収益化を図るため,ねぎやにんにく等の導入が検討されており,令和4年5月21日にねぎの定植を行いました。ねぎは今年で2年目の試作となりますが,仙台市の支援事業を活用し,施肥方法や病害虫防除方法等の検討による収益向上を実証することにしています。実証ほ場は,「野尻交流カフェばんどころ」の近くにあることから,これらの取組が,農業・農村の有する多面的機能を発揮しながら,農村の維持と活性化にも繋がることが期待されます。
 普及センターでは,農村における人口減少に対応しながら魅力ある地域を維持していくため,地域農業の中心的な担い手を育成してまいります。


〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子実用とうもろこしの播種準備をしました

2022年05月26日 16時16分57秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給
令和4年5月17日に石巻市桃生の株式会社「入沢ファーム」において,子実用とうもろこしの播種準備が行われ,(国研)農研機構東北農業研究センター,東部地方振興事務所,当普及センター,JAいしのまきや桃生営農センターの関係者ら約15人が集まりました。JAいしのまきでは,今年度新たな転作品目として注目されている子実用とうもろこしの実証試験を2法人で行う予定となっており,「入沢ファーム」はその一つとなっています。当日は,(国研)農研機構の篠遠研究員らのアドバイスを受けながら,播種機の設定の検討を行いました。準備された種子は鳥害回避のための忌避剤などがまだ粉衣されていなかったことから,粉衣後の種子の大きさや当日の播種機の作業速度などを想定しながら,播種機の目皿やミッションギヤの種類,実証試験ほ場の状態等を検討しました。播種は,来週の5月25日を予定しています。当普及センターでは,2法人の生育観察や生育調査を行い,地域の転作品目としての可能性を検討していく予定です。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水稲ペースト肥料二段施肥実演会が開催されました

2022年05月26日 15時57分07秒 | ⑧環境に配慮した持続可能な農業生産
 現在,水稲肥料由来のマイクロプラスチック(被覆肥料)の海洋流出が問題となっており,これに対する環境負荷低減技術への関心が高まっています。
 このような中,令和4年5月6日,仙台市内において肥料メーカーによる「水稲ペースト肥料二段施肥実演会」が開催され,生産者や農協,農機メーカーなど関係機関が参加しました。この技術は,2段に施肥することで肥料の効果が持続することから,被覆肥料の代替として期待されているものです。田植えと同時に液状の「ペースト肥料」を稲の株元に沿って施肥しますが,今回の実演会では,施肥位置を田面から「3cm下」と「9cm下」の2段になるよう田植機を調整して田植えが行われ,その作業状況を確認し,意見交換を行いました。
 普及センターでは,「生産力の向上と持続性の両立」に向けた取組を推進していることから,今後も水稲の生育状況を確認するなど当該技術の成果を注視していきたいと考えています。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水稲の「グリーンな栽培体系」の検証試験を行っています

2022年05月26日 13時22分00秒 | ⑧環境に配慮した持続可能な農業生産
国が策定した「みどりの食料システム戦略」を進めるため,環境配慮や省力化をより進めた「グリーンな作物栽培体系」を検証する事業が,今年度,全国各地で展開されます。
登米普及センター管内では,JAみやぎ登米稲作部会連絡協議会が主体となって水稲で実施することとなり,5月12日から21日にかけて,協力農家のほ場にて田植えが行われました。

管内では,化学肥料を節減するため,肥効率の良いプラスチック被覆肥料が主に使われていますが,近年,プラスチックの環境中での残留や海洋流出が問題となってきたことから,これに頼らない栽培体系を模索することになりました。具体的には,田植え時に土中にペースト状肥料を施用する技術に置き換え,プラスチックコート肥料の使用量を削減します。
併せて,温室効果ガスであるメタンの水田からの放出量を削減するための中干し期間延長と,ドローンによる追肥作業の省力化に取り組みます。

普及センターでは,JAみやぎ登米とともに,この新しい栽培体系の検証を進めてまいります。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きゅうりの出荷査定会と現地検討会が開催されました

2022年05月26日 11時23分23秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 令和4年5月20日(金),JA新みやぎ栗っこきゅうり部会の出荷査定会が栗原市志波姫の野菜集荷場,現地検討会が栗原市志波姫のほ場で開催され,部会員13名,JA新みやぎ栗っこいわでやま統括営農センター,JA全農みやぎ,(株)石巻青果,種苗メーカー及び普及センターの担当者が出席しました。
 出荷査定会では,きゅうりの販売情勢についてJA全農みやぎと(株)石巻青果から説明があった後,当日出荷されたきゅうりを見ながら出荷規格を確認し,長さや曲がりの程度,箱詰め方法などについて,活発な意見交換が行われました。
 現地検討会では,加温半促成と雨よけ栽培のハウス計3棟を見て回り,整枝方法や防除のタイミングを検討しました。その後,種苗メーカーから天候に合わせた今後の管理について,普及センターから病害虫防除のポイントと土壌分析について,説明を行いました。
 普及センターでは,JA新みやぎ栗っこのきゅうりの安定生産に向けて,今後も継続して支援していきます。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春せりレシピ開発お披露目会が開催されました

2022年05月24日 16時32分49秒 | ④園芸産地の育成・強化支援
   





 令和4年5月17日にJAいしのまき本店で春せりレシピ開発お披露目会が開催されました。レシピ開発者のレストランヒロミチの小玉弘道シェフ,JAいしのまきせり部会員,名取市のせり生産者,JAいしのまき,亘理農業改良普及センター,農政部食産業振興課など19人が参加しました。
 宮城県でブランド化を推進しているせりの中でも,早春に芽吹いた柔らかい茎葉を食べる春せりの認知を拡大するべく,春せりを使ったレシピ開発が行われました。小玉シェフは「せりかけご飯」や「春せりの豚バラ肉巻き焼き」など4つのレシピを開発され,参加者はそれぞれのレシピの説明を聞きながら試食を行いました。
 春せりの消費拡大に向けてインターネットの特設ページの作成や,動画レシピとしてSNSで発信される予定です。
 石巻市河北地区特産のGⅠ登録された河北せりの春せりは,4月から5月中旬が出荷時期となっています。
 普及センターでは引き続き,河北せりの生産技術指導や販売促進活動への支援を行います。


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第二班
 TEL:0225-95-1435   FAX:0225-95-2999

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロマツは種・栽培研修会を開催しました

2022年05月24日 16時18分45秒 | ④園芸産地の育成・強化支援
 令和4年5月18日,東松島市大曲のほ場を会場に,宮城県園芸推進課と気仙沼農業改良普及センターの主催によるクロマツは種・栽培研修会を開催しました。
 枝もの用クロマツ生産者を増やすことを目的に呼びかけたところ,興味のある農業者22名と県等関係者22名の合計44名が参加しました。
研修会では,クロマツ栽培に適したほ場,は種後の鳥害対策,雑草防除対策の説明や,は種作業の実演を行いました。
 参加者からは,耕作放棄地での栽培の可否や,除草方法,収益性,年間労働力など様々な質問が寄せられ,栽培に取り組んでいる(株)南三陸PinePro(パインプロ)の後藤代表や構成員から実例を交えながら回答してもらい,参加者は納得した様子でした。
 普及センターでは,今後もクロマツの生産を広く周知するため,現地検討会などを開催しながらクロマツ生産を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0226-25-8069   FAX:0226-22-1606

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第51回日本農業賞宮城県表彰式で株式会社仙台秋保醸造所が表彰されました。

2022年05月24日 15時38分04秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展
 仙台市太白区秋保の株式会社仙台秋保醸造所が,第51回日本農業賞「食の架け橋の部」で優秀賞を受賞し,5月16日(月)にホテルモントレ仙台で県内受賞者の表彰式が行われました。
 日本農業賞は,日本放送協会(NHK)及び一般社団法人全国農業協同組合中央会,都道府県農業協同組合中央会が主催し,「食の架け橋の部」は,農業者と消費者を結ぶ優れた活動や,未来の豊かな生き方・地域づくりへのヒントとなる食や農の活動を行っている個人や団体を表彰しています。
 表彰式では,株式会社仙台秋保醸造所代表の毛利親房氏から,「ひと・地域・文化・産業をつなぎ,はぐくむワイナリーづくり」と題して,東日本大震災で途絶えた宮城のワイン産業復興と地域再生の思い,ぶどう栽培やワイナリーの担い手育成,農福連携の取組,秋保地域及び東北全体を盛り立てる様々なイベントの開催や今後の取組についての活動報告がありました。
今後もワイナリー経営を通じて様々な人や資源を結びつけ,豊かな地域社会づくりに大きく貢献されることを期待いたします。受賞おめでとうございました!

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320 FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

りんごの摘果講習会が開催されました

2022年05月24日 13時29分54秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

今年産のりんご生育状況は,開花期間に降雪があったものの,今のところ結実数・果実肥大とも順調に推移しており,現在予備摘果(一輪摘果)作業が各園地で進められています。そうした中,JAみやぎ亘理主催でりんごの摘果講習会が2地区(逢隈,吉田)で開催され,当普及センター果樹担当職員が講師として対応しました。
摘果の目的や作業時期,摘果する果実の状態などを解説した後,実技講習を行いました。
近年りんご栽培を始めた生産者を中心に,腋果そうの判別や短果枝・中果枝・長果枝の判別などについて,活発な質疑応答が行われました。
当普及センターでは,今後も管内りんご産地の支援を行っていきます。

亘理農業改良普及センター先進技術班 TEL0223-34-1141,FAX0223-34-1143

りんご摘果講習会の様子 りんご摘果実技講習の様子

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする