宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

子実用とうもろこし播種実演会が行われました。

2022年05月24日 11時00分02秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 涌谷地域農業再生協議会では,国産濃厚飼料として子実用とうもろこしの栽培実証試験の取組みをはじめました。子実用とうもろこしの生産は,飼料価格の高騰に対応するだけでなく,深根性によるほ場の排水性改善や,茎葉のすき込みによる緑肥といった後作への効果も期待されます。
 4月21日に,涌谷地域農業再生協議会主催で,2台の真空播種機を用いた播種実演会が関係機関や農家等を対象に開催されました。
 真空播種機の利用は,播種間隔の設定や走行速度などの調整が必要ですが,概ね順調に播種することができました。当実演会で播種した子実用とうもろこしの品種は5種類で,今後は品種間の収量性の比較や,作期分散,後作の収量調査等を実施するとのことです。
 普及センターでは,子実用とうもろこしの生産など,省力で高収益な転作作物の導入に向けた支援を行っていきます。

<問い合わせ先>
涌谷地域農業再生協議会    TEL 0229-43-6910,FAX 0229-42-3042
美里農業改良普及センター TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


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いちご農家がつくるスイーツを御賞味ください!

2022年05月23日 19時37分47秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

 株式会社ベリープラネット(代表取締役:深沼陽一,仙台市)は,仙台市のララガーデン長町にいちごスイーツ店「甘熟いちごや燦燦園」を令和4年3月26日にオープンさせました。株式会社ベリープラネットは,山元町のいちご生産法人である株式会社燦燦園がスイーツ販売等を展開する6次産業化の取組や仙台市内でのいちご栽培を行うために設立した法人です。

 「甘熟いちごや燦燦園」はオープンから2か月が過ぎようとしていますが,オープンから5月の大型連休中にも多くのお客様に御来店いただき,「甘熟いちごろシェイク」や「いち氷」,「こしかけいちご大福」や「いちご和さんど」など,鮮やかな赤が目をひく自社のいちごを贅沢に使ったスイーツを御賞味いただいたとのことです。

 また,株式会社ベリープラネットでは,仙台市若林区上飯田地区において,いちご栽培を開始し,スイーツの加工販売等も行う予定です。

 普及センターでは,栽培技術とともに6次産業化への取組を支援することで,先進的な経営体を育成してまいります。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班

981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町417

TEL022-275-8374 FAX022-275-0296

 


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水稲優良品種決定現地調査ほの田植え作業を行いました。

2022年05月19日 15時44分35秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 宮城県の水稲作付面積は約6万5千ha(令和3年産)と,全国でも北海道,新潟県,秋田県に次いで4番目の規模となっています。このように,本県農業の中で重要な位置を占めているため,食のスタイルの変化による需要の多様化,環境の変化などに応じ,県内での栽培に適した品種を選定していく必要があります。

 このため,宮城県では,県内で推進する主要農作物(稲・麦類・大豆)の優良な品種(優良品種)を決定しています。その選定のためには,実際にその品種の栽培特性を県内各地で確認する必要があるため,試験場のほか各普及センター管内にも栽培ほ場を設置し,連携して調査を実施しています。

本年度は令和4年5月16日に,現地調査ほ場で4品種の田植え作業を行いました。今後,病害虫発生状況,生育量,生育ステージや収量・品質を基準品種の「ひとめぼれ」と比較しながら,その有用性を判定していきます。

 宮城県では,現地の農家の皆様と協力しながら,時代と地域に適した品種の選定を行っていきます。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069,FAX:0226-22-1606


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今年も元気に育成牛が放されました。-気仙沼市本吉放牧場-

2022年05月19日 09時08分03秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 気仙沼市本吉放牧場は昭和44年の開牧以来,福島第一原子力発電所事故に対応した草地除染の取組時期を除き放牧事業を実施してきました。今年度も地域の酪農家から預託された約70頭の乳用牛が,放牧地に元気に放されました。毎年行われていた入牧式・獣魂祭が新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため,今年も中止となりましたが,管理主体である農事組合法人モーランドでは,広い放牧場で牛が運動することにより,預託農家の期待に応えられる足腰の丈夫な牛となって農家のもとへ返せるよう大事に管理したいと意気込んでいます。
 なお,放牧場に併設されている『モーランド・本吉』には,動物とのふれあいや乳製品加工体験施設,美味しい牛乳が飲めるレストランもあり,気仙沼・本吉地域の酪農・畜産をPRする拠点施設となっています。

<連絡先>
 宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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子実用とうもろこしの播種作業が始まりました

2022年05月18日 10時37分35秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

令和4年5月10日に東松島市の有限会社「アグリードなるせ」において,子実用とうもろこしの播種が行われました。子実用とうもろこしは,国産飼料自給率の向上や耕畜連携を促進できる新たな土地利用型作物として注目されています。「アグリードなるせ」では,昨年度1haだった作付面積を今年度は10haに増やして取り組みます。当日は好天に恵まれ,自動操舵機能がついたトラクタに真空播種機を装着して,10a当たり7,500粒の種子を,9km/s弱の速度で深さ4cmの位置にまいていきました。播種後は,出芽率を向上させるために,ケンブリッジローラーによる鎮圧を行っていました。収穫後の生産物は,飼料会社に出荷する予定となっています。当普及センターでは,管内の先行事例として生育状況を観察していく予定にしています。

   

         播種作業              播種後の鎮圧作業

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999 

 


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水稲優良品種決定調査の田植えを行いました!

2022年05月18日 10時01分52秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和4年5月11日に水稲優良品種決定調査ほの田植えを行いました。
 優良品種決定調査とは宮城県の気象に適した優良な品種を決定するため,今後普及を検討する新品種候補系統を現地にて栽培し,各特性を県内9か所で調査するものです。
 今年,当センターで調査する品種候補系統は

東北235号
東北239号
東北238号

の3系統になります。普及センターではこれらについて,優良品種として有望であるか調査を行います。
 これらの中から優良品種が選定されれば,近い将来皆さんの食卓に並ぶ日が来るかもしれません!

 本調査は東松島市の農業法人(株)ぱるファーム大曲の御協力をいただいております。

 

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999 


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JA新みやぎ仙台小ねぎ部会現地検討会が開催されました

2022年05月16日 15時37分56秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 4月26日(火)に仙台小ねぎ部会の現地検討会が開催されました。現在の主力品種の種子の供給不足が昨年から懸念されており,今回は種苗メーカーの育種担当者を招き代替候補品種の特性や高温期に向けた管理について研修が行われました。
 会場となった生産者のハウスでは,代替候補の品種が作付けされており,生育ステージごとの灌水管理や追肥のタイミングなど,コロナ禍で部会員が集まる機会が少なく久しぶりの検討会だったこともあり熱心に意見交換が行われました。
 普及センターからは,各部会員の土壌分析結果を基に有機物施用の重要性について情報提供しました。JAで生産している廃菌床堆肥の積極的な施用と,長期連作により全窒素が増加し炭素率が低下している土壌には緑肥の作付けを勧めています。
 普及センターでは,重点活動として小ねぎの連作障害対策に取り組んでおり,引き続き土作りなどの技術支援を行っていきます。

 

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225

 

 


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農大生が普及センターを訪問しました。

2022年05月16日 11時50分29秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和4年4月22日(金)に,農業大学校の学生が当普及センターを訪問しました。
 自己紹介では,学生の就農に対する熱意が感じられ,これからの農業を支えていく人材として心強く感じました。その後,当普及センターの職員から大崎管内の農業の現状や当普及センターの役割及び指導計画,新規就農者への支援等に関する情報提供を行いました。学生からは,親の農業経営を引き継ぐ場合の支援事業や普及指導計画の課題設計に関することなど,多くの質問を頂き,職員との活発な情報交換が行われました。
 普及センターでは,今後も農業大学校の学生に対する活動支援を行っていきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班
 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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JAみやぎ登米そらまめ部会現地検討会が開催されました

2022年05月16日 08時45分03秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

令和4年5月11日に,JAみやぎ登米そらまめ部会主催の現地検討会が開催され,部会員16名が参加しました。

普及センターからは,発生している病害虫などについて確認を行なったほか,病害虫が発生しやすい天候や時期を説明し,より効果的に防除を行えるように,管理ポイントを確認しました。

 また,全農みやぎ園芸・生産振興課からは,今年の市場の動向や他産地の出荷量などについて説明がありました。

 登米地域のそらまめは,4月末の積雪にも負けず元気に育ち,開花期を迎えています。5月末から6月にかけて,おいしいそらまめの出荷が期待されています。

 

 

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522 

 


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水稲ペースト2段施肥田植機の実演会が開催されました。

2022年05月13日 08時07分48秒 | ⑧環境に配慮した持続可能な農業生産

 近年,マイクロプラスチックの環境影響への懸念が高まっています。

 水稲栽培においては,省力的で肥料利用効率の高い緩効性肥料(プラスチック資材による被覆肥料)を配合した複合肥料が普及してきました。しかし,使用後の被覆材(プラスチック資材)が河川を通じて海洋に流出することが新たな問題として認識されるようになってきています。

 この海洋プラスチック問題の解決に向けて,気仙沼市の株式会社階上生産組合では,ペースト2段施肥の実証試験を行うこととし,5月11日に計90a(30a×3筆)の田植え作業を実施しました。本技術は,ペースト状の肥料を移植時に2つの異なる深さで2段施肥することにより,緩効性肥料と同様に肥料の効果が現れる時期を調節するものです。

 これにより,肥料の被覆材削減だけでなく,肥料補給作業の軽労化,雨天時も同様に作業できることによる計画作業の促進などといった利点も期待されます。

 実証試験は新みやぎ農業協同組合,片倉コープアグリ株式会社が主体となっており,当地域での適用性確認に向け,今後は生育や収量・品質に関する調査が行われる予定です。

<連絡先> 宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班

      TEL:0226-25-8069,FAX:0226-22-1606


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